2024年6月 北海道歯科医師会 「歯ぎしり」「くいしばり」
日頃から、つい、くいしばっていませんか?
口腔の組織にとっては適度に歯ごたえのあるものを食べることも必要ですが、食事以外で「くいしばり」「歯ぎしり」などで歯に強い力がかかるのは、歯や口腔の組織に悪い影響が出てくることがあります。
一日三度の食事で上下の歯が接触するのは約15分程度といわれています。それ以上、長い時間歯に強い力がかかると、歯や歯を支えている組織を傷めてしまうことがあります。
日頃からできるだけ、必要以上にくいしばらないよう意識しましょう。
就寝時の「歯ぎしり」も同様です。子どもの「歯ぎしり」はそれほど問題がありませんが、大人の「歯ぎしり」は歯周病を悪化させたり、歯ならびを悪くしたり、知覚過敏、歯牙の破折、顎関節の異常など口腔内に様々な悪影響を与えることがあります。就寝時は意識して「歯ぎしり」を抑えることはできませんので、就寝時に歯にはめるマウスピースを歯科医院でつくり、歯を守ったり、「歯ぎしり」を抑えたりするのが一般的です。
また、スポーツや負荷のかかる労働時にも、瞬間的に歯を食いしばることが多いため、歯や歯周組織にダメージを与えてしまうことがあります。
日頃から、朝起きて、歯が浮いた感じや、顎の痛み、食事中の歯の痛みなどがあれば、早めに歯科医院で原因を調べ対処してもらいましょう。