令和04年03月07日
「マスク頭痛」という言葉を聞いたことはありますか?
新型コロナウイルスの予防や花粉症対策のため、いまやマスクは生活に欠かせないものとなってきました。最近では、コロナ禍が長くなってきたことにより、1日中マスクをつけていることによって引き起こされる“マスク頭痛”が増えていると言われています。
今回は、だれもが起こりやすい“マスク頭痛”の原因と対策をご紹介します♪
【なぜマスクをすることにより頭痛が起きるの?】
<原因①:マスク内の酸素不足>
マスクをすることにより、吸い込む空気(酸素)の量が少なくなり、息を吐くことで、マスク内の二酸化炭素の量が増えてしまいます。その結果、血液中の酸素も減り、それを補おうと脳の血管が拡張し、頭痛を引き起こしてしまいます。ある調査結果では、マスクの中では通常と比べ、酸素が約9割に減少し、二酸化炭素が約30倍にも増加すると言われているほどです。
<原因②:マスク内の蒸し暑さ>
マスクをすることにより、マスク内の温度や湿度が上がり、蒸し暑くなることが頭痛のきっかけになります。また、マスク内は湿度が高いためのどの渇きを感じにくくなります。その結果、水分をとる回数が減り、脱水を引き起こしやすくなることも頭痛の原因の一つです。
<原因③:マスクのひもによる耳への負担>
長時間のマスクの着用は、ひもをかけている耳への負担が大きくなります。肩や首の筋肉も緊張し、頭痛につながります。
【“マスク頭痛”はどうしたら防げるの?】
ひとりで車の運転をしている時や周りに人がいない状況での散歩など、感染予防の観点からマスクを外しても良い場合には、こまめにマスクを外して、水分補給をしたり、呼吸を整えてリラックスしたりすることを意識してみてください。
また、マスクのひもによる耳への負担が軽くなるように、自分にあったサイズのマスクを選ぶようにしましょう。最近は、マスクのひもを少し緩めて調整できるアジャスター付きのマスクなど、耳への負担を軽減するよう工夫されたマスクもありますので、ご自身に合ったものを見つけてみてくださいね♪ウォーキングやストレッチなどの適度な運動は、緊張し固まった筋肉をほぐしてくれるためおすすめですよ。
マスクは、会話や咳・くしゃみなどによる飛沫の飛散や吸い込みを防いでくれるため、感染予防効果のあるものですが、マスクを長時間つけることによる酸素不足や脱水による影響があることもわかってきました。上手にマスクを活用し、コロナに負けない健康づくりをおこなっていきましょう!