令和03年05月06日
みなさんは人の体も「酸化」するということを知っていますか?
わたしたちの身体の中で酸化が起きると、シワやシミの原因となり、肌の老化をまねきます。
また、肌の老化だけでなく、血管の老化や生活習慣病、がんの引き金になるとも言われており、私たちの健康にも大きく影響します。
◆活性酸素と酸化
私たちは様々な食べ物から栄養素を取り込みますが、その栄養素は体内で酸素と結びつくことによって燃焼され、身体に必要なエネルギーとなります。
この過程で、一部の酸素が変化し“活性酸素”となります。
この“活性酸素”は、体内に侵入した細菌やウイルスから私たちの身体を守ってくれる働きをしてくれますが、物質を酸化させる力が強いため、増えすぎると私たちの身体に様々な害を及ぼします。
例えば、血液中に存在するLDL(悪玉)コレステロールと活性酸素が結びつくと「酸化LDL」になります。
この「酸化LDL」は血管壁に入り込み、動脈硬化を起こす原因となってしまいます。
そのほかにも、細胞の癌化がすすんだり、血管がもろくなったり、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクを高める原因ともなります。
◆活性酸素を抑えるには?
では、活性酸素を増やさないためにはどうしたらよいでしょうか。以下にいくつかの方法をご紹介します。
①抗酸化食品を取ろう
私たちの身体には元々活性酸素を抑える「抗酸化作用」が備わっていますが、この機能は年齢とともに衰えていきます。そこで、抗酸化作用を持つ食品を積極的に摂ることが効果的です。
[抗酸化作用を持つ食品例]
・β-カロテン:にんじん、かぼちゃ、ほうれん草 など
・ビタミンC:柑橘類、イチゴ、アボカド、ブロッコリー など
・ビタミンE:ごま、アーモンドなどのナッツ類、大豆 など
②食べすぎにないようにしよう
身体は摂取した分だけ燃やしてエネルギーを作り出そうとするため、食事摂取量が増えると活性酸素の発生量も多くなります。そのため、食べ過ぎに注意して腹8分目を心掛けましょう。
③禁煙に取り組もう
タバコには活性酸素を発生させる有害物質が多く含まれています。禁煙が重要です。
④アルコールを控えよう
肝臓でアルコールを分解する際に活性酸素が発生します。飲酒はほどほどにしましょう。
⑤適度な運動を行おう
激しい運動は体内で活性酸素を増やしますが、適度な運動は活性酸素を抑えることに効果的です。
ウォーキングなどの適度な運動習慣を身につけましょう。
このように活性酸素の増加には様々な要因があります。
日頃の生活習慣を見直して体内の酸化を防ぎ、より健康的な身体を目指しましょう!