令和02年11月04日
健康診断の結果で、「尿たんぱくが+(陽性)」だったことはありませんか?
尿たんぱくの検査は、腎臓の状態を知るとても大切な検査です。
腎臓の主な働きは、血液をろ過して体の中に溜まった老廃物を尿として出すことです。
健康な人だと、体に必要なたんぱくは尿にもれ出ることはほとんどありません。
もし、たんぱくが尿にもれ出てしまっていたら、それは、腎臓の機能が低下しているサイン!!!
腎臓の機能が低下すると、血液中の老廃物や余分な水分がたまってしまい、貧血やむくみ、高血圧を引き起こします。さらに進行すると腎不全の状態となり、人工透析や腎移植が必要となる場合も・・・!
腎臓は一度機能が低下してしまうと、元に戻すのは難しく、これ以上悪くならないように進行を防ぐことが大切です。腎臓の異常を早めに発見することができれば、腎臓の働きを守ることができます。もし、健診結果で尿たんぱくが+(陽性)である場合は、お早めに再検査を受けられることをおすすめします!
今回は、腎機能の低下を防ぐための具体的なポイントについてお伝えします。
<腎機能低下を防ぐ生活習慣のポイント>
塩分の摂りすぎに気をつける
高血圧になると腎臓の働きが悪くなり、腎臓の働きが悪くなると高血圧が悪化してしまいます。麺の汁は残す、しょうゆやソースは「かける」より「つける」など、減塩を心がけましょう。
体を動かす
軽めの運動を無理せず長く続けましょう。日常生活の中で体を動かすことも効果的です。ウォーキングなら20分、家事で体を動かすなら30〜40分が目安です。
禁煙する
たばこは血管を収縮させ血流を悪くします。腎臓の血流が悪くなると腎機能が低下してしまいます。
お酒は適量にする
1日の目安は、ビールなら500ml、日本酒なら1合、焼酎なら1/2合、ウイスキーならダブル1杯、ワインなら200mlのいずれかひとつです。
体重オーバーの人は減量する
体重を減らせば血圧や血糖値などの数値も改善し腎機能の低下を抑えられます。
適正体重「身長(m)×身長(m)×22」を目指して減量にチャレンジしましょう。
いまや、国民の8人に1人が慢性腎臓病(CKD)であり「新たな国民病」であるとも言われています。
ご自身の腎臓を守るためにも、生活習慣の見直しを心がけましょう。