令和02年07月08日
雨も続いていますが、もうすぐ本格的な夏の到来ですね。
だんだんと蒸し暑くなり、気温も高くなってきたので、汗をかく機会も増えてきているのではないでしょうか。
そんな暑い時期に気をつけたいのは、「熱中症」です。
しかし、いまや感染症予防のために必需品となっている「マスク」を着用することにより「熱中症」のリスクがさらに高まっているのです・・・!
体内の水分が足りなくなると、のどが渇く、尿の色が濃い、頭痛やふらつきといった症状が見られ、「熱中症」になります。
その前段階として「かくれ脱水」があります。体内の水分が少なくなり、脱水になりかけていることに気がつかず、必要な対策がとれていない状態のことです。
わたしたちは、暑い夏にマスクを着用することに慣れていないため、「かくれ脱水」になりやすい状態となっています。
◆マスクを着用していると、「かくれ脱水」が起こりやすい?
脱水は、暑さで汗をたくさんかく環境だけで起こるものではありません。さほど汗をかいていなくても、水分を摂取する量が少なければ脱水は起こります。わたしたちは、普段からマスクを着用することで熱が体内にこもり体温が上がりやすくなっています。また、マスク内の湿度も高くなっているため、のどの渇きを感じにくい状態です。飲み物を飲むときはマスクをずらさないといけないため、わずらわしさから普段よりも水分摂取の機会が減っている可能性もあります。
◆かくれ脱水を防ぐには?
〇水分補給のコツは「のどが渇く前」に「こまめ」に
のどの渇きに気づきにくくなっているからこそ、意識してこまめに少量ずつ水分を摂るようにしましょう。特に運動の前や暑い場所に行く前はしっかりと水分を取ることが大切です。マスクを外す睡眠中や入浴中も脱水しやすいため、「お風呂の前に水を飲む」、「おやすみ前に水を飲む」を心がけましょう。
〇水分補給は「水」や「麦茶」がおすすめ!
日常的に飲むなら、カフェインも糖分も含まない「水」や「麦茶」がおすすめです。暑い時期にはどうしても冷たい飲み物が欲しくなりますが、冷たい飲み物ばかりを飲んでいると内臓が冷えてしまい、胃腸の働きが悪くなったり、血流が悪くなったりと、悪影響をおよぼすことも・・・!5℃~15℃ぐらいの冷たすぎないものがおすすめです。
カフェインが含まれるお茶やコーヒーには利尿作用があり、水分の吸収が阻害されてしまいますし、ジュースなど糖分を含む飲み物は体内への水分の吸収率が悪くなってしてしまいます。コーヒーやジュースを飲むのはお楽しみのときにしましょう。また、アルコールにも強い利尿作用や体温を上げる作用があり、むしろ飲んだ量以上に水分を体の外に出してしまいます。飲酒中も飲酒の前後にもお茶や水などの水分を取るように意識してくださいね。
周りのひとや自分自身を守るためにも「マスク」は私たちの必需品となってきました。
しかしながら、周りのひととのソーシャルディスタンスが十分にとれる屋外などであれば、マスクを外して休憩することも大切です。感染症予防と水分補給をしっかりと行い、暑い夏を乗り切りましょう!