知らない間に体をむしばむ・・・「高血圧」(令和5年4月)
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塩分の過剰摂取が高血圧を招くのはなぜ?
体内の塩分濃度は常に一定に保たれるようになっています。このため塩分をとりすぎると、一時的に高くなった塩分濃度を下げるために、体内に水分がため込まれ、塩分を薄めようとします。
これによって、心臓に送り込まれる血液量が増え、血管にかかる圧力が増し、血圧が上がってしまうのです。
塩分を多く含む食品を知ろう!
まずは、食品に含まれる塩分量を知ることから始めましょう。
よく食べる食品の中で塩分の多い主な食品を覚えておくことをおすすめします。
自覚症状がなくても油断禁物!基準値を超えたら要チェック!
腹囲に加え、以下の2つの血圧のどちらかの数値が保健指導レベルになると、健康サポート(特定保健指導)の対象になります。
血圧が保健指導レベルになっていなくても、年々上昇傾向にある人は、早めの対策が必要です。
▶収縮期血圧(最大血圧)
全身に血液を送り出すために心臓が収縮したときの血圧
▶拡張期血圧(最小血圧)
血液が戻ってきて心臓が拡張したときの血圧
血圧高めの人を含め、高血圧の改善には、「減塩」と「毎日の血圧計測・記録」が大切です。血圧を見える化することで、減塩の効果を確認できるだけでなく、万が一、血圧が上昇してきたときにも、いち早く気づくことができます。
朝と夜の1日2回測ろう! | ・・・起床後1時間以内に、トイレを済ませ、朝食・朝の服薬前に |
 | ・・・寝る前に |
監修●名古屋大学大学院医学系研究科 特任教授 柴田玲