令和03年05月25日
| 訪問歯科診療とは
(訪問歯科診療とは)
外来歯科受診が困難な状況の方へ、在宅や各介護関連施設、病院等に歯科医師・歯科衛生士が訪問し必要な歯科医療を受けて頂くものです。
(訪問歯科診療の対象者は?)
「通院が困難な方」と定められています。例として、在宅または介護施設入所の要介護高齢者や脳血管疾患や心疾患等急性疾病にて入院された方。周術期(がん治療手術前後)の方など、高齢者のみならず年齢による制限はありません。
(訪問歯科診療の治療とは?)
治療内容は、入れ歯の作製や修理・調整や虫歯や歯周病の治療・予防、口腔ケアなど一般的に歯科診療所の外来で行われる内容と同様です。ただし、保険外診療など特別な器具や材料の使用が必要な治療に関しては、困難な場合がありますので、相談をして下さい。
(訪問歯科診療の受診ケース例)
① 急性・突発的受診
在宅、施設において入れ歯の破損、虫歯による痛みや歯ぐきの腫れなど、早期対応が必要とされる場合
② 定期的・計画的な受診
在宅、施設において身体的な原因で本人の口腔清掃が十分に行うことが困難となり、継続的な口腔ケアが必要となり定期的な受診
③ 脳血管疾患や心疾患で入院、症状が安定した後、回復期における病院内での口腔ケア・口腔リハを主とした受診
④ 周術期(がん治療)前後にて、がん治療により生じうる口腔内の有害事象対応のための受診
①から④以外にも様々なケースがあると考えられます。
(訪問歯科診療の費用)
医療保険、介護保険の適応となります。通常の負担割合と同じ1割~3割です。また公費負担対象にもなる事もありますので、確認してください。
外来歯科受診が困難な場合であっても、口腔機能の維持が生きる力・QOL向上に繋がるため、あきらめずかかりつけ歯科医に相談することが重要です。
日本歯科医師会PRキャラクター「よ坊さん」 |
一般社団法人 徳島県歯科医師会 常務理事 山口 貴功 先生 |