メールマガジンvol.162(2024.5.10配信)
****************************************協会けんぽ静岡支部メールマガジン(令和6年5月10日配信vol.162)****************************************協会けんぽ静岡支部の山崎です。5月31日はWHO(世界保健機関)により定められた世界禁煙デーです。また、厚生労働省では毎年5月31日から6月6日を禁煙週間と定めています。◇—◆—◇—◆—◇—◆—◇—◆—◇—◆—◇—◆—◇—◆—◇—◆—◇◆ ◆◇ 禁煙は最も効果的な生活習慣病予防 ◇◆ ◆◇—◆—◇—◆—◇—◆—◇—◆—◇—◆—◇—◆—◇—◆—◇—◆—◇☆──☆──☆──☆──☆──☆──☆──☆喫煙は生活習慣病の最大の危険因子 ☆──☆──☆──☆──☆──☆──☆──☆ がん、循環器病、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの生活習慣病の最大の危険因子は、喫煙です(令和5年版『厚生労働白書』355ページ参照)。 喫煙は、血糖値やLDLコレステロール値・中性脂肪値の上昇を招き、HDLコレステロール値を下げてしまうなど、身体にとって「良い効果」はありません。生活習慣病になってしまうリスクには不適切な食生活や運動不足なども代表例として挙げられますが、これらを改善するには、健診結果などから何が悪いのかを検討する必要があります。例えば、高血圧なら食塩を減らす、肥満や糖尿病なら食べすぎを控える、栄養バランスを良くする、おやつや夜食を控えるなどと食生活を改善したり、自分の身体の状況・能力を見極めて生活活動や運動の強度、実行する時間を考えたりするということが挙げられます。しかし禁煙なら、やることは一つであり、最大の生活習慣病予防法にもなるため、禁煙に取り組むことが健康への第一歩と言えます。☆──☆──☆──☆──☆──☆ 禁煙の効果はその日から☆──☆──☆──☆──☆──☆ 禁煙は生活習慣病予防以外にも多くの効果が早期に現れます。例えば禁煙20分後には血圧と脈拍が正常域まで下がり、手足の温度が上がります。1カ月後には咳や痰(たん)などの呼吸器症状が改善し、インフルエンザなどの呼吸器感染症のリスクが低下します。1年後には肺機能が改善し、2〜4年後には虚血性心疾患(心筋梗塞など)や脳卒中(脳梗塞など)のリスクが低下します。5年後には肺がんのリスクが低下し、10〜15年後には病気のリスクが非喫煙者と同程度になります。ほかにも顔色や胃の調子がよくなる、目覚めが良くなる、禁煙の成功体験で自信がつく、臭いが気にならなくなるなどの効果もあります。 また、喫煙に関連する死亡者数は年間約18.7万人(令和5年版『厚生労働白書』352ページ 図表8-4-2参照)にもなり、病気が進行してしまってからでは上記のような効果が期待できないばかりか、命を失う恐れもあるのです。医療保険でかかれる「禁煙外来」も活用し、今こそ禁煙してみませんか。【監修:佐藤文彦(産業医・労働衛生コンサルタント産業医/Basical Health株式会社代表取締役】協会けんぽのホームぺージでは禁煙のコツ等も紹介しています。詳細は以下のサイトをご覧ください。 https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat450/sb4501/p002/