メールマガジンvol.163(2024.6.10配信)
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協会けんぽ静岡支部メールマガジン(令和6年6月10日配信vol.163)
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協会けんぽ静岡支部の山崎です。
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◇ 紫外線 避けないと危ない 足りなくても危ない ◇
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紫外線を浴びるメリット・デメリット
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紫外線が気になるシーズンです。紫外線は体内でビタミンDを生成するために必要な半面、浴び過ぎると日焼けなど身体への影響が出てきます。
ビタミンDは、カルシウムやリンを小腸で吸収するよう促すために必要なビタミンです。食事からだけでは十分な量をとりにくいため、ある程度日光の紫外線を浴び、皮膚でビタミンDを合成する必要があります。特に乳幼児や妊産婦には大切で、不足すると赤ちゃんがけいれんを起こしたり、1歳頃から骨が曲がりやすくなったり、くる病になったりすることも。
その反面、紫外線を浴び過ぎると火傷(やけど)のようになるほか、手入れを怠るとシミやシワのもとにもなります。さらに長年浴びると良性・悪性の腫瘍や白内障の原因になることも知られています。
こうしたことから、紫外線を避けたがる人が増え、浴びないようにガードしている人が多いため、慢性的なビタミンD 不足の人の増加が心配されています。
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1日に紫外線を浴びるべき時間はどれくらい?
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では、ビタミンD不足を防ぐ紫外線量はどのくらいでしょうか。
紫外線の強さやビタミンD合成に必要な時間は、季節や時間で変化します。例えば夏季に、顔・手・脚が露出していて、正午ごろ(名古屋付近)に日光浴をするなら、5分程度で十分です。逆に冬季は正午ごろ(名古屋付近)でも、顔と手だけを露出している状態ならば、50分の日光浴が勧められます。
これは「ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報」(国立環境研究所 地球環境研究センター)のウェブサイトで確認したデータです。全国12地点での、ウェブサイト確認時にお勧めする日光照射時間と、日焼けを防げる日光照射時間がわかります。
以下のURLでご確認いただけます。
https://db.cger.nies.go.jp/dataset/uv_vitaminD/ja/mobile/index.html
紫外線の強さは、気象庁の「紫外線情報」(下記)など、天気予報のサイトでも公表しています。
https://www.data.jma.go.jp/env/uvindex/index.html?elem=0&area=0&lat=34.2&lng=138.53&zoom=5
【監修:佐藤文彦(産業医・労働衛生コンサルタント/Basical Health株式会社代表取締役】