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生涯、自分の歯で過ごすために~歯肉の健康を保ちましょう! (令和元年9月)

こんにちは!奈良県歯科医師会です。

5月から2か月に1回、「大人の歯とお口まわり」について、情報満載の健口コラムを連載しています。

元気に働くためにまた健康で長生きするために、お口まわりのケアは皆様の想像以上に大切です。

皆様の健康のために、私たち奈良県歯科医師会がお手伝いいたします!

 

 生涯、自分の歯で過ごすために~歯肉の健康を保ちましょう! 

 

歯肉の健康を保つために

 生涯、自分の歯で過ごすためには、むし歯・歯周病から歯を守り、歯肉を健康に保つことが大切です。

 歯肉は敏感な組織で、お口の中の細菌の数(むし歯菌・歯周病菌等)が増えてくると、すぐに炎症を起こします。したがって、歯肉の健康状態がお口のリスクの指標となります。

 

むし歯菌と歯周病菌の違い

 むし歯菌の代表ミュータンス連鎖球菌は通性嫌気性菌(少しの酸素があっても生育可能な細菌)で、唾液や飲食物中に含まれる糖分を栄養源としています。

 歯周病菌は病状によって菌の顔ぶれが異なりますが、その代表格の菌はいずれも偏性嫌気性菌(酸素が存在すると死滅する細菌)で、プラーク中にあるタンパク質を栄養源としています。そのため、甘いものを食べてむし歯になることがあっても、それだけでは歯周病になるとは限りません。

 

むし歯と歯周病が生じる部位の違い

 むし歯は歯の表面(エナメル質、セメント質、象牙質)で生じますが、歯周病は歯を支えている歯肉やその下の骨(歯槽骨)で生じています。

 

プラークコントロールが大切です!

 歯肉を健康に保つには、プラークコントロールが大切です。

 プラークコントロールとは、お口の中の細菌の数をむし歯や歯周病が起こらない状態にコントロールすることです。

 プラークコントロールには、あなたと専門家の役割分担があります。

 

 

     

 

パーソナルプラークコントロール:むし歯と歯周病での歯磨きの違い

 皆様にしていただきたいプラークコントロールには、毎日の正しい歯みがき(パーソナルプラークコントロール)、そして規則正しい生活習慣です。

 先ほどお示ししましたが、むし歯は歯の表面で生じますので、口の中に出ているすべての歯の表面が歯みがきの対象になります。

 歯周病は歯そのものではなく、周囲の歯肉で生じ、その下にある歯を支えている骨を侵攻する病気です。

そのため、歯みがきは歯と歯ぐきの境目から少し入って歯ぐきの内側が対象になります。

 お口の中にはという固い組織と、歯肉という軟らかい組織があります。ですから、むし歯予防用の歯ブラシと、歯周病予防用の歯ブラシは替えること

が理想的です。ただし、歯周病における歯肉の深さを測る検査(歯周病検査)の数値が小さく、歯肉が健康な方は、歯ブラシを替える必要はありません。

 また、むし歯予防の歯みがきでは固い組織を磨きますので、ある程度力が入って歯ブラシの振り幅が大きくなっても構いませんが、歯周病予防の歯みがきでは、歯肉という軟らかい組織を磨きますので、軟らかめの歯ブラシであまり力を入れずに振り幅を小さくするよう心がけてください。

        

 

〇プロフェッショナルプラークコントロールを受けましょう

 歯肉の隠れた歯周ポケット内の手入れ、歯ブラシで取れなくなった汚れ(バイオフィルム)は、歯科医師・歯科衛生士による定期的なスケーリングを含めたPMTCと言われる歯面清掃(プロフェッショナルプラークコントロール)が必要です。

 パーソナルプラークプラークコントロールでは除去できない歯肉ポケット内の細菌が元の状態に戻るまで、また磨き残しの汚れがバイオフィルムになるのに、約3か月かかります。

 したがって、むし歯や歯周病を防ぎ、生涯自分の歯で過ごすためには、3か月から6か月に一度歯医者さんに行き、プロフェッショナルプラークコントロールを受け、健康な歯肉を保つことが大切です。

 

 

★奈良県歯科医師会では、事業所における歯科健診事業を実施しています。

詳しくは、奈良県歯科医師会までご連絡ください。(電話0742-33-0861、ホームページはこちら

 

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