令和7年2月 ≪あなたの血圧、大丈夫?≫
令和07年02月21日
高血圧は、たばこと並んで日本人にとって最大の生活習慣病リスク要因です。
20歳以上の日本人の約2人に1人が高血圧であり、もし高血圧が完全に予防できれば、年間10万人の人が死亡せずに済むと推計されています。驚きの数字ですね!
高血圧の原因は、塩分の摂りすぎ、運動不足、ストレス、飲酒、たばこなどの生活習慣から、遺伝・肥満など多岐にわたります。なかでも毎日の事だけどなかなかできない対策が「減塩」です。
ここで塩分摂りすぎチェック。こんな習慣はありませんか?
★麺類のスープを飲み干す
★漬物をとる習慣がある
★おかずには、かけ醤油をする
★みそ汁は具が少なく汁がメイン
生活習慣の見直し「減塩のコツ」を伝授いたします。
■うどんやラーメンなどの汁をほとんど全部飲むと4~7g、半分飲むと2~3.5g、ほとんど残すと1~2g(麺そのものの塩分や麺に絡んだスープの塩分でゼロにはなりません)の塩分をとることになります。まずは麺類の汁を残すことからスタートしましょう。
■塩蔵品である漬物は、2切れ程度の少量でも0.5~2gの塩分を含みます。そこで自家製浅漬けに変更したり、食べる量を少量にしましょう。
■醤油一回しで約0.5gの塩分を含みます。つけ醤油に改めましょう。
■みそ汁は具だくさんにすることで、塩分を多く含む汁の割合を減らせます。また、野菜や芋類に含まれるカリウムは体内のナトリウムを排出する働きがあります。
さらに、「減塩だしの素」や「減塩味噌」を使うことで、通常品の半分ほどの塩分量に抑えられます。
高血圧の予防や治療のためには、男性7.5g未満/日、女性6.5g未満/日の食塩摂取量が推奨されています。しかし、日本人の食塩摂取量の平均値(2022年)は9.7gとまだまだ届かないところです。ほんの少しの意識が食塩摂取量を大きく減らしますので、血圧測定と併せて、減塩を習慣としていきましょう!
出典:eヘルスネット「高血圧」、日本人の食事摂取基準、国民健康・栄養調査(2022年)