[健康保険給付の申請書]
[任意継続の申請書]
[被保険者証再交付等の申請書]
[医療費のお知らせ依頼]
[交通事故や第三者行為によるケガの届]
[健診の申込書]
血液中に含まれる糖分(ブドウ糖)のことを血糖といい、血糖の量(血糖値)は、インスリンというホルモンの働きによって調節されています。 食後は誰でも血糖値が上昇しますが、通常はインスリンの働きによって血糖値は下がります。しかし、何らかの原因でインスリンの分泌が低下したり、分泌されたインスリンがうまく働かなかったりすると、食べものからとったブドウ糖がうまく処理されなくなり、血液中にたまって血糖値が高い状態が続きます。この状態が「糖尿病」です。 インスリンの分泌や作用が低下して起こる糖尿病は「2型糖尿病」といい、日本人の糖尿病のほとんどがこの2型糖尿病です。2型糖尿病の原因には、遺伝的要因に加えて生活習慣が大きく関わっているといわれています。 また、糖尿病には、インスリンがほとんど分泌されない「1型糖尿病」もあります。こちらは自己免疫疾患の1つであり、遺伝的要因が深く関係しています。 |
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日本人の4人に1人は糖尿病か、その予備群といわれています。糖尿病は、それ自体は直接命に関わる病気ではありませんが、自覚症状がないまま進行して、合併症を起こすことが大きな問題となります。なかでも「糖尿病性網膜症」、「糖尿病性神経障害」、「糖尿病性腎症」は糖尿病特有のもので、「三大合併症」と呼ばれています。いずれも血糖値が高い状態が続くことによって、細い血管の障害を引き起こし、発症します。 |
眼底の血管の障害を引き起こし、ものが見えにくくなります。ひどくなると失明することもあります。
末梢神経の障害を引き起こし、全身にさまざまな症状をもたらします。足のしびれや痛みで始まることが多く、ひどくなると足の神経が麻痺します。最悪の場合、壊疽を起こし、足の切断を余儀なくされることもあります。
腎臓機能の障害を引き起こし、タンパク尿やむくみが現れます。進行すると慢性腎不全に陥り、人工透析が必要になることもあります。
糖尿病の合併症は細い血管だけでなく、太い動脈にもおよびます。糖尿病は動脈硬化の危険因子の1つとしても知られており、また、高血圧や脂質異常症、肥満などを合併しやすく、これらの病気と相まって動脈硬化を進行させます。糖尿病のある人は、そうでない人よりも10~20年、動脈硬化が早く進むともいわれており、その結果、脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患のリスクが高まります。 |
糖尿病は代表的な生活習慣病で、食べすぎや飲みすぎ、運動不足、喫煙、ストレスなど、悪しき生活習慣が最大の危険因子となります。 また、高血圧や脂質異常症、肥満も、糖尿病の発症・悪化の引き金となります。とくに肥満になるとインスリンの働きが悪くなり、血糖値が上昇しやすくなります。 一方で、糖尿病には遺伝的要因も関わっているといわれています。家族に糖尿病を持っている人がいる場合は、そうでない場合にくらべて糖尿病を発症する可能性が高いといえます。 |
糖尿病の危険因子の多くは、生活習慣を改善することで減らすことができます。血糖値が基準値よりも高かった人は、食べる量や食べ方などの食生活を見直し、適度な運動や禁煙、ストレス解消などを心がけ、血糖値の上昇を防ぐ生活習慣を実践しましょう。 また、健診で高血圧や脂質異常症などを指摘されている人は、これらの病気の危険因子を減らすとともに、病気を正しく治療することも大切です。 |
血糖値を調べる検査には、「空腹時血糖」と「ヘモグロビンA1c」があります。いずれも高血糖、すなわち糖尿病の有無を調べるために行われます。 空腹時血糖の検査では、10時間以上絶食した後の空腹時に血液を採取し、血糖値を測定します。 また、ヘモグロビンA1cの検査では、血糖値が高い状態が続くと血液中の赤血球の成分であるヘモグロビンにブドウ糖が結合し、グリコヘモグロビン(HbA1c)ができるため、血液中のグリコヘモグロビンを調べることで、過去1~2ヵ月の血糖の状態を知ることができます。 各検査項目の詳細については、こちらをご覧ください。 |