禁煙外来における禁煙治療
医療機関で医師の指導をもとにカウンセリングや市販のものよりもニコチンが高容量のニコチンパッチ等の禁煙補助薬※による禁煙治療を行います。また、禁煙治療は健康保険適用が認められています。
※禁煙補助薬とは
・ニコチンガムやニコチンパッチは、ニコチン不足の症状を和らげてくれます。
・胎児への安全性が確立していないことや、ニコチンが乳汁に移行することから、妊婦さんや授乳中の方にはおすすめできない方法です。
宮城県内の禁煙治療に健康保険が適用できる医療機関一覧
宮城県内の禁煙治療に健康保険が適用となる医療機関一覧(外部サイトへリンク)
保険が使用できる医療機関は限られておりますので、あらかじめお問い合わせの上受診なさることをおすすめします。
禁煙治療の流れ
健康保険を使った禁煙治療では、12週間で5回の診療を受けるようになります。

治療は、5回すべて受診したほうが、禁煙成功率が高いことが分かっています。
禁煙治療の費用
以下のように、禁煙治療(保険適用)の費用とたばこ代を比べると、禁煙治療のほうが安いことがわかります。

※禁煙補助薬を標準的な用法・用量で使用すると仮定(ニコチンバッチは8週間、バレニクリンは12週間)。
※上記費用は2020年4月に改定された診療/調剤報酬点数に基づいて算出。

※1箱550円のたばこを1日1箱吸っている場合の金額になります。
禁煙治療を受けられる条件
健康保険で禁煙治療を受けるためには、以下の4つの条件を満たしている必要があります。自己チェックしてみましょう!
・現在たばこを吸っていて、直ちに禁煙しようと考えている
・医療機関で禁煙治療の同意書に署名を求められることに同意する
・35歳以上の場合、1日平均喫煙本数×喫煙年数が200以上である
(例)1日平均喫煙本数20本で11年間吸っている場合・・・
20本×11年間=220(≧200なので条件を満たします)
・ニコチン依存症テスト(下表)の結果が5点以上である
ニコチン依存症診断テスト | 項目 | はい 1点 | いいえ 0点 |
1 | 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか? | | |
2 | 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか? | | |
3 | 禁煙や本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか? | | |
4 | 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか? (イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加) | | |
5 | 問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか? | | |
6 | 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか? | | |
7 | タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか? | | |
8 | タバコのために自分に精神的問題(※)が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか? | | |
9 | 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか? | | |
10 | タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか? | | |
※(注)禁煙や本数を減らした時に出現する離脱症状(いわゆる禁断症状)ではなく、喫煙することによって神経質になったり、不安や抗うつなどの症状が出現している状態。