
「から揚げが食べたい!でもカロリーが気になる」というときは、鶏肉の部位と調理法を工夫しましょう。約半分のカロリーなのに、から揚げを食べているような満足感を味わえるメニューです。
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鶏むね肉は包丁を斜めに入れて5等分に切る。 |
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しょう油、酒、おろし生姜をビニール袋に入れ、1の肉を加えて軽くもみ、約15分漬けて味をしみこませる。 |
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カット野菜は袋から取り出し流水で水洗いする。トマトはヘタを取り水洗いし、カット野菜とともにざるで水切りをする。レモンはくし形に切る。 |
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2のビニール袋に片栗粉を入れてまぜる。 |
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フライパンに油を入れて熱し、弱火にして4を入れ、肉の中まで火が通るように菜箸でひっくり返しながら約3分半焼く。 |
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皿にカット野菜、焼いた鶏肉、トマト、くし形レモンを盛りつける。 |
国民病と言われる高血圧症や糖尿病など、生活習慣が原因で起こる生活習慣病の予防には、体重のコントロールが大切です。良い食事は、「量」、「質」、「食べ方」で決まるといわれています。今回は、食事の「量」についてみてみましょう。
食事の「量」は体重に反映します。食事の量(摂取エネルギー)が多くエネルギーの消費量が少ないと体重は増加します。
エネルギー産生栄養素である三大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)のうち、炭水化物・たんぱく質は1グラムあたり4kcalなのに対し、脂質は9kcalと、2倍以上のエネルギーがあります(「日本人の食事摂取基準(2015年版)」策定検討会報告書)。
要するに、「体重コントロール=脂質コントロール」が生活習慣病予防の重要な部分を占めるのです。
同じ料理でも、食材選びや調理法によって摂取エネルギーを減らすことができます。今回のメニューは、食材をもも肉から皮なしむね肉に代え、揚げずに焼くことによって脂質を約8分の1に減らし、摂取エネルギーを半減させています。
鶏もも肉と鶏むね肉
60gあたりの栄養価 | 焼きむね肉 (皮なし) |
焼きもも肉 | 揚げもも肉 |
エネルギー(kcal) | 124 | 179 | 243 |
たんぱく質(g) | 14.8 | 11.1 | 11.1 |
脂質(g) | 2.1 | 9.6 | 16.6 |
炭水化物(g) | 10.5 | 10.5 | 10.5 |
鶏むね肉
鶏肉は、肉類の中でも比較的安く手に入る食材で、動物性たんぱく質を多く含んでいます。 |
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[レシピ考案・監修] 相模女子大学短期大学部食物栄養学科 准教授
管理栄養士 井上 典代