始まっています! インセンティブ制度
令和07年01月07日
協会けんぽでは、平成30年度から「インセンティブ(報奨金)制度」を導入しています。この制度は、協会けんぽの加入者及び事業主の皆さまの健康づくり等に関する取組に応じて、インセンティブ(報奨金)を付与し、それを『健康保険料率』に反映させるものです。
※令和5年度の取組は、令和7年度の保険料率に反映させるなど、当該年度の取組は翌々年度の保険料率に反映させる仕組みとなります。
インセンティブ制度の概要
インセンティブが付与される対象となるのは、協会けんぽが拠出している後期高齢者支援金(後期高齢者の医療に対する現役世代からの支援金)に係る保険料率です。
上記保険料率に、インセンティブ確保のための保険料率0.01%が盛り込まれ、それをもとにランキング上位15支部に該当した支部にインセンティブ(報奨金)が付与され、保険料率の引き下げが行われる仕組みとなっています。
インセンティブ制度の評価対象となる指標
次の5つの評価指標の実施率や伸び率が、評価の対象となります。
評価方法は、偏差値方式とし、指標ごとの素点を合計したものを支部の総得点としランキング付けを行います。
・協会けんぽの生活習慣病予防健診(被保険者の方)、特定健診(被扶養者の方)を受診ください。
●生活習慣病予防健診の詳細はこちら ●特定健診の詳細はこちら |
・協会けんぽの健診を利用しない定期健診を受診している事業所様は、協会けんぽ加入者の方(40歳以上)の健診結果を協会けんぽにご提供ください。
●事業者健診(定期健診)結果データ提供についてはこちら |
②特定保健指導の実施率 |
・健診結果で生活改善が必要と判定された方は、協会けんぽの特定保健指導をご利用ください。 ※腹囲:男性85cm以上、女性90cm以上、最高血圧:130mmHg以上、空腹時血糖値:100mg/dl以上など。
●特定保健指導の詳細はこちら |
③特定保健指導対象者の減少率 |
・特定保健指導の対象とならないよう、日常から健康的な生活習慣に取組んでください。 |
・特定保健指導を受けた方は、プログラムに最後まで取組み、必要に応じて医療機関を受診してください。 |
④医療機関への受診勧奨を受けた要治療者の医療機関受診率 |
・生活習慣病予防健診の結果、血圧・血糖値・LDL(悪玉)コレステロール値の項目で「要治療者(再検査含む)」の判定を受けた方は、協会けんぽから受診勧奨のご案内を送付しますので、必ず医療機関へ受診してください。 |
⑤ジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用割合 |
・薬局でお薬を受け取る際は積極的に「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」をご選択ください。 ※ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新薬(先発医薬品)と同等の有効成分・効能があると厚生労働省から認められている安価なお薬です。
●ジェネリック医薬品(後発医薬品)の詳細についてはこちら |
保険料率はどのくらい下がるの?
保険料率計算例:標準報酬月額30万円、保険料率10.0%の支部の場合(保険料額は労使折半前の金額)
<制度導入前>
30万円 × 10.0% = 30,000円
<財源分保険料率が0.01%で、報奨金による保険料率の減算がない場合(上図のA支部)>
30万円 × (10.00% + 0.01%) = 30,030円
制度導入前との差 1か月 +30円 年間 +360円
<財源分保険料率が0.01%で、報奨金による保険料率の減算が0.1%であった場合(上図のD支部)>
30万円 × {(10.00% + 0.01%) - 0.1%} = 29,730円
制度導入前との差 1か月 ▲270円 年間 ▲3,240円
和歌山支部の状況
令和5年度実績
評価指標 |
和歌山支部 偏差値(順位) |
①特定健診等の実施率 | 49.2(29位) |
②特定保健指導の実施率 | 49.2(24位) |
③特定保健指導対象者の減少率 | 67.4(3位) |
④医療機関への受診勧奨を受けた要治療者の医療機関受診率 | 45.5(30位) |
⑤ジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用割合 | 45.0(37位) |
総得点 |
336.1(12位) |
令和4年度実績
評価指標 |
和歌山支部 偏差値(順位) |
①特定健診等の実施率 |
67.0(28位) |
②特定保健指導の実施率 |
56.6(45位) |
③特定保健指導対象者の減少率 |
88.9(10位) |
④医療機関への受診勧奨を受けた要治療者の医療機関受診率 |
45.6(34位) |
⑤ジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用割合 |
43.6(42位) |
総得点 |
301.8(37位) |
令和5年度の和歌山支部の実績は12位(全47支部)と、上位15支部以内にランクインすることができました。
今年度は前年度と比べて、「指標② 特定保健指導の実施率」「指標③ 特定保健指導対象者の減少率」「指標④ 医療機関への受診勧奨を受けた要治療者の医療機関受診率」「指標⑤ ジェネリック医薬品の使用割合」の順位は伸びております。
一方、「指標① 特定健診等の実施率」は、前年度より順位を落としており、実施率の向上が求められます。
インセンティブ制度は、実績だけでなく、対前年度の伸び幅や伸び率も評価の対象です。
事業主・加入者の皆さまの今後の取組が、ダイレクトに評価へ反映される仕組みとなっていますので、引き続き、皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。