クスリの正しい使い方・薬物乱用防止について ~薬剤師からの注意喚起~
令和01年12月11日
(公益社団法人 石川県薬剤師会より記事提供)
お薬はどのような時に使いますか?
「熱が高いとき」「咳が止まらないとき」「ケガをしたとき」など・・・
お薬は、病気やケガを早く治すのに役立ちます。また、ばい菌をやっつけたり、痛みや熱をおさえたりして、健康な状態に戻るのを助けたりします。
お薬の飲み方には決まりがあります。飲む量・回数・飲む時間帯などです。
これらを守らないことで、副作用が出る危険性があります。
わからないことは、お医者さんや薬剤師さんによく聞いてください。
薬物って何か知っていますか?
市販薬(OTC) ・ 処方せん薬(病院でもらうお薬) ・ お酒(アルコール) ・ タバコ ・ シンナー ・ 覚せい剤 などのことです。
お酒やタバコは、成人に達すると合法的に使うことができますが、体にとって良くはないことや、タバコの副流煙が周囲の人の健康に影響を及ぼすことを理解して使用する必要があります。
市販薬や処方せん薬は、飲み方を守り安全に使う必要があります。
薬物乱用とはどういうことでしょう?
① お薬を、病気やケガを治すこと以外に使うこと。また、決められた使い方や使う量のルールを守らずに使用すること。
② 法律で禁止されている薬物を使うこと。たとえ一回でも使ったら薬物乱用になります。
一度でも薬物乱用してしまうと、やるとやめられなくなり使用し続けることになります。その結果、自分が薬物を売る側になってしまう。そんな若者が今、日本中にたくさんいます。最近、薬物乱用に関するニュースが後を絶ちませんよね。
<もしも誘われた時の安全な断り方>
① 話題を変える
② 壊れたCD作戦(同じことを繰り返して言う)
③ 3D作戦(だって・でも・どうしてを繰り返す)
④ 逃げる(明るい方へ・道の広い方へ・人の声がする方へ)
薬物乱用で皆さんの明るい未来が奪われることがないよう、切に願います。
みらい薬局 伊藤 昭一