お子さまの「お薬が苦手」を解決するヒント
(公益社団法人 石川県薬剤師会より記事提供)
日常、薬局でお母さんやお父さんにお子さんのお薬をジェネリック医薬品にお勧めした際、次のような
お返事をよくいただきます。
「医療費助成があるからお薬代は0円なので先発医薬品でいいです」
「いい方のお薬でお願いします」
「よく効く方のお薬にしてください」
「ジェネリックは飲ませたことないから不安です」
どのお返事についても薬剤師は頭を悩ませるところです。
そんなときお話しするのが、「ジェネリック医薬品のメリットは安いだけではなく、ジェネリック医薬品が先発医薬品に対してたくさんの工夫をしている」ということです。
お薬が苦手なお子さんがとても多いことはいつも感じます。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品より飲みやすくしているものが以下のようにあります。
<こんなにたくさん!ジェネリック医薬品の工夫>
- 錠剤の大きさを小さくしたお薬
- 錠剤がのみにくい患者様のためにゼリー状にしたり、ドライシロップ(甘く水に溶けやすくしたお薬)・液状にしたお薬
- 錠剤がのめない方のために、のどで詰まらせないようお口の中でさっと溶ける、水なしで服用できるお薬(口腔内崩壊錠=OD錠)
- 1回分ずつ分包してあるお薬
- 飲み間違えることの無いようシートのデザインに工夫をしたお薬
- 含量の種類が豊富にあるお薬
- 先発医薬品では飲みにくいお薬をおいしく味に工夫がしてあるお薬
私が相談を受けた事例ですが、お薬が苦手でなかなか飲んでくれないというお子様がいました。先発医薬品を希望されていました。
そこで、先発医薬品より飲みやすく工夫されたジェネリック医薬品をお勧めし調剤しました。
見事的中!そのお子様は嫌がっていたお薬を飲んでくれるようになったということがありました。
ジェネリック医薬品のメリットは経済的な面ばかりではなく、のみやすく工夫されたお薬もあります。
ぜひ、薬剤師に「おいしいお薬で!」とお願いしてみてください。
(プラス薬局 乙田 雅章)