なぜお薬手帳が必要なの?
平成31年02月28日
自分のお薬、正しく伝えられますか?
受診したとき、医師や薬剤師から「今日はお薬手帳をお持ちではないですか?」と聞かれた経験が
ある方もいるのではないでしょうか。
自分が服用しているお薬について、名前や成分まで正しく覚えるのは難しいことです。
複数の病院にかかっている場合などは特に、「どこでもらったかな?」「これは何の薬だったかな?」
「いつもらったかな?」と分からなくなることがあります。
もしも災害に遭ったとき、どうしますか?
最近自然災害が多くなっていますが、急いで避難したのでお薬を持ってこなかった・・・ということが
あるかもしれません。お薬と一緒にもらう写真入りの説明書があれば対処できますが、説明書も
お薬手帳も手元に無い場合、お薬が特定できず、新たな処方を受けられなくなって
しまいます。
お薬手帳で何がわかるの?
お薬手帳には、「いつ」「どこで」「どれだけの期間」「どんな」薬を飲んでいるのかという情報が、
お薬をもらった順に継続して記載されており、医師や薬剤師は次のようなことを確認することができます。
- いま飲んでいるお薬と処方するお薬との飲み合わせや重複
- アレルギーや副作用によって飲んではいけないお薬が含まれていないか
- 今起きている症状が副作用ではないか
- 受診間隔からみてお薬の飲み残しや飲み過ぎがないか
お薬が飲めていない場合には、その理由を確認し、医師と薬剤師が連携して飲み方を変更したり、お薬を
整理することになっています。
薬局ではお薬手帳があると管理がしやすくなるので、継続的にかかりつけ薬局でお薬をもらう場合は、
患者さんが負担する費用が安くなることがあります。
また、お薬が余っている場合にはそのお薬を有効活用して通常の量より少なく処方できるので、お薬代も
安くなります。
お薬手帳は患者さんが自由に活用することができます!
余っているお薬の数量を記入したり、医師や薬剤師に聞いてみたいこと・不安に感じていること・
体調の変化などを思いついた際にメモしておくと、忘れずに伝えることができます。
お薬手帳はお医者さん・薬剤師・患者さんをつなぐための重要なアイテムです。
普段から携帯することで、正しい診断と適正なお薬の使用につながります。
お薬手帳と一緒に「安全」と「安心」も持ち歩きませんか?
(※公益社団法人 石川県薬剤師会より記事提供)