平成30年12月13日
お薬を飲んでいて「何かいつもと違う」と感じた時、どうしたらいいのか迷うことはありませんか?
今回のテーマは、「お薬の副作用」についてです。
お薬を飲むと、体の中では何かしら変化が起きています。
例えば・・・
この変化があるからこそ症状やケガがよくなるのですが、これらの作用が強すぎたときは、効果が強く
出るだけでなく、期待しない臓器に影響を与えたり、本来とは異なる作用が出てくることがあります。
これが副作用と言われるものです。
お薬は市販される前に臨床試験で安全性や危険性を確かめてから発売されていますので、決められた量や
回数を飲んでいる限りは安全とされています。
しかし、体に影響が出ない範囲で予測された副作用が起きることがあります。
血圧のお薬での低血圧や、睡眠薬などでの眠気やふらつき、だるさといった副作用が出たとしても、
立ち上がる時や移動時に手をついて歩くなどの対処法を知っていれば、必ずしもお薬を中止する必要は
ありません。
また、体を正常に戻す過程で悪い方に傾いていたバランスが崩れるために一時的に出ることがある
副作用は、お薬を飲んでいるうちに気にならなくなります。
身体に影響を及ぼす副作用が出る確率は1,000人に1人以下とされていますが、一人ひとり個性が
あるように、お薬の効き方も一定ではありません。
同じ量を飲んだとしても副作用が出る人もいれば出ない人もいます。
長期間にわたって他にお薬を飲んでいたり、腎臓や肝臓が悪い場合は体からお薬が抜けにくいので、
副作用の程度も重くなりがちです。お薬が体に合わないときなど、中止してすぐに受診が必要な場合も
あります。
お薬を使う以上、副作用が出る可能性は否定できません。万が一体調を崩したときのためにも、
医師や薬剤師に以下のことを事前に聞いておくことをお勧めします。
また、かかりつけ薬剤師を決めておくと、お薬を飲んで不安になったときや体調がいつもと違うときに
相談に乗っていただけます。まずは薬剤師に聞いてみましょう。
(※公益社団法人 石川県薬剤師会より記事提供)