お薬を飲み忘れてしまったら
平成30年10月12日
毎日決まったお薬を飲んでいても、ついつい飲み忘れてしまうことってありますよね?
今回のテーマは「お薬の飲み忘れ」です。
お薬を飲み忘れた時はどうしたらいいの?
お薬の飲み忘れに気づいたときは「すぐに」飲みましょう!
ただし、次のお薬を飲む時間が近いときは、1回分とばしてその時に飲むお薬だけにしてください。
2回分を一度に飲んでしまうと効きすぎたり、副作用が出る確率が高まりますので絶対にやめましょう。
ちなみに、「食前」に飲むべきお薬を「食後」に飲むとどうなるでしょうか?
● 例えば胃腸の働きを調節する薬や糖の吸収を遅らせる薬の場合
→ 食物が体に入ってしまってからでは薬の効果が期待できなくなります
また、胃酸によって薬が分解され効果を失ったり、腸での吸収ができなくなることもあります。
「食前」と指示されたお薬は食事の前に飲みましょう。
お薬の飲み忘れが新たな菌を作り出す?!
お薬は、飲む人の年齢や体の大きさ、腎臓や肝臓の機能(体の解毒作用)を考慮して量を調節します。
同じお薬でも人によって量や回数が違うのはそのためです。
では、飲み忘れや自己判断によって適切な量のお薬を飲まなかった場合どうなるでしょうか?
菌やウイルスに対するお薬は、「決められた時間」に「決められた量」を
「決められた期間」飲まないと効果が出ないばかりか、
お薬が効かない菌(耐性菌)を作り出すことになってしまいます。
お薬を飲むときは、なぜそのお薬を飲まなければならないかを理解したうえで、医師や薬剤師から
説明を受けた量、回数を守って飲みましょう。
そうすることで、体に安心で病気に強いお薬の効果を得ることができます。
飲み方がわからない時は、お気軽に薬剤師にお問い合わせください。
(※公益社団法人 石川県薬剤師会より記事提供)