
次の会話について、どんな風に思われますか?
(シーン1)
妻: |
あら、お帰りなさい。今日は遅かったのね。 |
夫: |
実は昼過ぎにちょっとお腹が痛くなって、でも仕事で忙しかったのと診療時間外の方が空いているかなと思ってね。結局会社が終わってから近くの病院の救急外来に寄ってきたんだ。大したことはなかったけど、かなり待たされたよ。何であんなに混んでいるのかね。 |
(シーン2)
若 い 母 親: |
この前子供が急に熱を出してしまって、おばあちゃんに相談しようと実家に電話したけど留守で通じなくて本当に困ったわ。こういう時はどうしたらいいのかしら。 |
隣家の主婦: |
私はよく「こどもの救急ホームページ」を利用するの。様子を見ていていいのか、すぐに病院に連れていく方がいいかの目安が示されるので、参考になるわ。夜間や休日なら「#8000」という電話相談もあるし、便利になったわね。 |

近年、「待ち時間が少なそうだから」など自分の都合だけで、軽い症状で休日や夜間に病院の救急外来を訪れる、いわゆる「コンビニ受診」が増えています(シーン1の例)。こうしたことが重なると、救急外来が混みあい、命に関わるような重症患者への対応まで遅れてしまうことがあります。また通常の診療時間帯に来られる人まで夜間や休日に集中すると、病院の医師やスタッフが疲弊し、身近な地域の救急医療体制が維持できなくなるおそれもあります。
通常の診療時間に受診できるのに、便利だからといって夜間等に救急外来を利用していないか、また、休日や夜間に症状が出た場合でも、通常の診療時間内に受診することができないのか、もう一度考えてみましょう。
皆さんのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

「#8000」=小児救急電話相談
夜間に小さなお子さんの急な症状で心配になった時は、まず小児救急電話相談の利用を考えましょう。全国同一の短縮番号(#8000)を押すと相談窓口に転送され、症状に応じた適切な対処の仕方などのアドバイスが受けられます。
(詳しくは厚生労働省のホームページをご参照ください。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html)
こどもの救急ホームページは、厚生労働省研究班/日本小児科学会の監修によります。
(http://kodomo-qq.jp/)
各都道府県の医療機関を検索される際は、こちらもご利用ください。