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10月 10月なのに暑さが収まらない!秋に注意したい寒暖差疲労

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寒暖差疲労とは

寒暖差疲労とは、急激な温度変化によって体が適応できず、疲労感、だるさ、めまいなどの症状を引き起こす状態を指し、「気象病」や「天気痛」と呼ばれることもあります。

原因

人間の体は、周囲の環境に適応するために様々な仕組み(恒常性)を持っています。この恒常性は、体の機能を調節する役割を担っている自律神経が重要な働きをしています。季節の変わり目の朝昼夜の急激な温度差など、環境の変化が激しすぎると、自律神経が乱れやすくなる傾向があり、体調不良を引き起こすことがあります。

予防と対処法

寒暖差疲労を予防し、対処するためには、以下の点が重要です。

<適度な運動>
季節の変わり目は朝昼夜の温度差が大きくなります。体を動かして、徐々に体を温度差に慣らしていきましょう。快適な服装で20-30分の散歩からはじめてみるのがオススメです。
<十分な睡眠>
自律神経を整えるには、十分な睡眠時間を確保することが大切です。また、質の高い睡眠をとることで、体の回復力を高めます。睡眠の質を高めるためには、就寝前の飲酒やカフェインの摂取、スマホの利用を控えましょう。

以下の項目をチェックして、寒暖差疲労のリスクを確認してみましょう。

  • 定期的に適度な運動をしていますか?
  • 温度変化に対応できるよう、散歩をするなどして体を徐々に慣らしていますか?
  • 十分な睡眠時間を確保できていますか?
  • 質の高い睡眠をとれていますか?
  • 冷暖房が効いた部屋にいる時間が長くならないようにしていますか?

これらの項目でチェックが少ない場合には、寒暖差疲労のリスクが高い可能性があります。生活習慣を見直し、予防と対処法を実践するようにしましょう。



(参考文献)

Yimer B B, Schultz D M, Beukenhorst A L, Lunt M, Pisaniello H L, House T, Sergeant J C, McBeth J, Dixon W G (2022): Heterogeneity in the association between weather and pain severity among patients with chronic pain: a Bayesian multilevel regression analysis. Pain Rep., 7(1) e963. doi: 10.1097/PR9.0000000000000963. PMID: 35047712.

寺井政憲,二宮由佳(2020):気象変化と不定愁訴との関連,「気象病」に関する東京有明医療大学に在籍する大学生を対象とした調査研究.東京有明医療大学雑誌,12:19-23.

監修医 長澤 将

東北大学医学部大学院修了後、石巻赤十字病院に勤務。
現在は、東北大学病院 腎高血圧内科 講師として勤務。

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