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岡山支部

第5回 「アイフレイル」を知っていますか?~人生100年時代、目の健康寿命も延ばしましょう~


目に関する健康情報の5回シリーズも、いよいよ最終回です。


さて、10月10日は「目の愛護デー」ですね。これは両方の眉と目の形から連想される日付として定められたもので、私達眼科医は毎年この時期には、改めて目について考えていただく機会となるように、様々な取り組みを行っています。
日本眼科啓発会議では、この度「アイフレイル」という言葉を提唱しました。「フレイル」は、加齢に様々な要因が加わって心身の機能が衰えていく状態を指します。「アイフレイル」は「目のフレイル」という意味です。そして「アイフレイル」は他の「フレイル」を進行させる(例えば認知症の悪化や骨折しやすい等)原因にもなります。

寿命が延び、わが国では100歳以上の方も稀ではなくなりました。あなたの目が100歳まで不自由なく見えているように、この言葉を念頭に置いて、共にアイフレイル対策に取り組みましょう。



ここでは3つのことを提案させて頂きます。
1. 健康的なライフスタイルを心がけましょう。
第1回の高血圧、第3回の糖尿病、第4回の喫煙など、全身の状態が原因となって、視力低下が起きる例を述べました。急に症状が出る場合もありますが、不適切な生活習慣は、じわじわと目の組織に悪影響を及ぼします。


2.目の症状が出れば、放置せず、眼科で検査を受けましょう。
中年になって見えにくい症状があれば「老眼かな?」、60歳以上では「白内障かな?」と考える方に出会うことは珍しくありません。これらは比較的対処できる目の異常で、あてはまる場合は多いです。しかし、至急に治療を要する重大な病気のサインであることもあります。緑内障のような放置すれば失明につながる眼疾患の症状であったり、稀には目の症状から脳の病気や白血病のような重大な全身病が見つかることだってあるのです。


3. 目の症状がなくても、時々は眼科検診を受けましょう。
病気の初期には視力低下など自覚症状がないことは、よくあります。見える範囲が狭くなっていても、それがゆっくりと進行した場合は、気づきにくいものです。
眼科に行くと、たくさんの検査器械があり、必要な検査を組み合わせて、比較的短時間で状況をご説明できる場合が多いです。その一方、苦痛のある検査は少ないですから、節目の折々、例えば「40歳になったから」「新しい眼鏡を作りたい。」「免許更新の前に目の検査を受けておこう。」こんなきっかけでいいのです。これまでより、もっと積極的に眼科健診を受けませんか?
もし病気が起きかけているならば、早く見つける方が進行を抑えやすく、治療による回復の見込みも増えるのです。



これまで、このコラムの眼科シリーズを読んでくださって、有難うございました。
私達眼科医療者は、皆さんの健やかに見える生活ができる限り長く続くことを願い、診療や知識の普及を行っていますが、
やはり、目の健康を守る主役はあなたご自身です。

コラム執筆者 坂口紀子
岡山市立市民病院眼科
岡山県眼科医会副会長・広報担当


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