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岡山支部

第1回 高血圧と目~眼底検査で何が分かるの?~


人間ドックや生活習慣病関連の健診などで、眼底検査を経験された方は多いでしょう。
眼底検査で「高血圧性変化」や「血管にも高血圧の影響がでています」と、いわれた方も少なくはないはずです。
これは、眼底の血管すなわち網膜血管が、直接目で見ることのできる体内唯一の血管系であることから、眼底検査の結果が、高血圧症などの診断や治療にも広く利用されているからなのです。

では、眼底の血管を見て何がわかるのでしょうか。
網膜動脈は細動脈の代表です。しかも、じかに見ることによって、それが太いか細いかは直ちに判断できます。少しまぶしいのさえ我慢すれば、眼科の精密な眼底検査で網膜血管を見ることによって、血圧が上がってしまう重要な原因をある程度まで判定できるのです。

血管には、動脈、毛細血管、静脈の3種類があります。このうち、血圧の維持や調節に必要な末梢血管抵抗の主役が動脈です。それも大動脈のような大型の動脈ではなく、目の網膜動脈のように小型で管の直径もミリ単位以下の末梢動脈(細動脈)が主役になります。

網膜だけではなく、全身に存在する血管の筋肉が縮んで血圧を上昇させている状態は、眼底検査で網膜の細動脈が細いことでわかります。ただもう縮む能力さえなくなった動脈硬化のつよい血管もまた、血管が細くなります。

抵抗血管の狭細が機能的か器質的か、すなわち筋肉が縮んでいるのか硬化してしまったのかは、高血圧の治療に大きな影響を及ぼします。血管の筋肉が縮んでいるだけの高血圧症ならば治療は比較的楽ですが、細動脈硬化が主体の場合はかなり専門的な治療が必要になります。すなわち、高血圧の早期発見と早期治療のためには眼科での眼底検査が大切というわけです。日頃内科で高血圧を治療している方は当然として、人間ドックや生活習慣病関連の眼底検査で「高血圧性変化」や「血管にも高血圧の影響がでています」と、いわれた方は早めに眼科を受診することを強くお勧めします。

眼科では精密な眼底検査のために散瞳検査の必要があります。
散瞳検査とは、瞳孔を大きく開く検査用の目薬をした後、眼の中を精密に診察する検査の事です。検査を行った眼はいつもに比べ3~6時間、まぶしく感じたり、ぼやけて見えにくくなる為、車やバイクの運転は危険ですので出来ません。眼科受診時は公共機関をご利用ください。


コラム執筆 小林 嘉延
コバヤシ眼科
岡山県眼科医会副会長・広報担当

岡山県眼科医会URLはこちら↓(外部ページへリンク)
http://www.okayama.med.or.jp/gankaikai/ 



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