「しじみのパエリア風」
1人前 628kcal、塩分1.4g
今年もビールの美味しい季節がやってきました。ついつい飲み過ぎて肝臓に負担をかけてしまっていませんか。そこで今月は疲れた肝臓をいたわるレシピをご紹介。肝臓の解毒作用を活発化させる成分を多く含むしじみや、タウリンが豊富なえび、良質なたんぱく質を含む鶏もも肉などを具材に、炊飯器でパエリア風に仕上げた一品です。

<材料> 米2合分
- 米 2合
- しじみ 100g
- えび 6尾
- 鶏もも肉 100g
- 玉ねぎ 1/2個
- 赤パプリカ 1/2個
- アスパラガス 3本
- にんにく 1片
- バター 20g
- オリーブオイル 大さじ2
- パセリ(みじん切り) 適量
- レモン(くし切り) 適量
調味料
- A{ サフラン 小さじ1/3片、白ワイン 大さじ2 }
- コンソメ(顆粒) 小さじ2
- 塩・こしょう 適量
※サフランはお手元になければ省いてもかまいません。代わりにターメリックやカレー粉を使ってもよいでしょう。
<作り方>
- 米はといでざるにあげ、30分ほどおいておく。
しじみは砂出ししたものを、殻をこすり合わせてよく洗う。
えびは背わたを取り殻をむいて1cm幅に切る。
鶏肉は1cm角に切る。
玉ねぎは粗みじん切りにする。
パプリカは1cm角に切る。
アスパラガスは1cm幅に切る。
にんにくはみじん切りにする。
- フライパンに、にんにくとオリーブオイルを入れて弱火にかけ、香りが出たら、しじみ、えび、鶏肉を入れて炒める。全体の色が変わったらフライパンから取り出しておく。
- 2.のフライパンにバターを入れて溶かし、玉ねぎ、パプリカ、アスパラガスを加えて炒め、全体に油がまわったらフライパンから取り出しておく。
- 炊飯器に米を入れ、2合の目盛りよりもやや少なめに水を注ぐ。{A}とコンソメを加えてひと混ぜし、2.と3.で取り出しておいた具をのせて普通に炊く。
- 炊きあがったら全体を混ぜ、塩・こしょうで味を調える。器によそい、パセリをふり、レモンを添える。

<おいしくヘルシー! そのポイント>
しじみ、えび、鶏もも肉のほか、パプリカやアスパラガスなどの野菜をフライパンで炒めた後、炊飯器を使ってパエリア風に仕上げる一品です。昔から肝臓に良いと言われているしじみには、胆汁の排泄を促して肝臓の解毒作用を活発化するメチオニンやシスチン、タウリンが含まれています。また、肝機能をサポートする食材として、タウリンが豊富なえび、良質なたんぱく質を含む鶏もも肉を取り入れました。

土屋 史子 プロフィール
料理研究家・栄養士・雑穀エキスパートとしても活躍中。香川栄養専門学校栄養士科卒業。銀座プランタン料理講座で有名シェフや料理研究家の助手をつとめ独立。N H K「きょうの料理」の料理スタッフも経験。現在、少人数制の料理教室「F's Kitchen」(杉並区)を主宰する他、企業へのフードアドバイス、栄養指導、調理道具などの商品開発も手がける。昨夏発売の「《にんべん》のかつお節レシピ」(講談社刊)ではほとんどの料理を手がけている。身近な素材で誰でも簡単に作れるレシピが好評。