「春キャベツと豚肉のポトフ」
1人前 447kcal、塩分1.3g
この季節、新年度を迎えて新しい環境になじめず、やる気がなくなったり、気分がふさぎこんでしまったりする、いわゆる5月病の症状が現れてしまう人も多いようです。そこで今月は、5月病を未然に防ぐのに役立つレシピをご紹介します。
<材料> 4人分
- 豚肩ロース(塊) 200g
- キャベツ 小1/2個
- にんじん 1/2本
- ゆで卵 2個
- A{ 水 3カップ(600ml)、生姜のうす切り 1片分 }
調味料
- B{ 酒 1/4カップ(50ml)、みりん 大さじ1、塩 小さじ1/2 }
- ゆずこしょう、わさび、岩塩等 各適宜
<作り方>
- 豚肉はひと口大に切る。キャベツは芯をつけたまま、4つの串形に切る。にんじんは乱切りにする。ゆで卵は殻をむく。
- 鍋に{A}を入れて火にかけ、煮立ったら豚肉を入れて一煮し、あくをとる。
- キャベツ、にんじん、卵と{B}を加え、肉と野菜がやわらかくなるまで、弱火で20分ほど煮る。
- 器に盛り、ゆずこしょうやわさび、岩塩等を添える。

<おいしくヘルシー! そのポイント>
キャベツは、疲労やストレスへの抵抗力となる副腎皮質ホルモンを作るのに必要なビタミンCを含んでいます。豚肉には情緒を安定化させるビタミンB1をはじめ、ビタミンB群が豊富です。疲労回復にも効果的です。そして、ゆで卵は神経伝達物質の合成をサポートするトリプトファン、フェニルアラニンを含んでおり、うつの症状改善や抗うつ作用をもたらします。

土屋 史子 プロフィール
料理研究家・栄養士・雑穀エキスパートとしても活躍中。香川栄養専門学校栄養士科卒業。銀座プランタン料理講座で有名シェフや料理研究家の助手をつとめ独立。N H K「きょうの料理」の料理スタッフも経験。現在、少人数制の料理教室「F's Kitchen」(杉並区)を主宰する他、企業へのフードアドバイス、栄養指導、調理道具などの商品開発も手がける。昨夏発売の「《にんべん》のかつお節レシピ」(講談社刊)ではほとんどの料理を手がけている。身近な素材で誰でも簡単に作れるレシピが好評。