「ヤマイモ饅頭のシュンギクあんかけ」
1人前:183kcal、塩分1.2g
滋養強壮によいヤマイモと、気持ちの抑うつ解消によいシュンギクを一緒にいただける主菜です。ほかほかの優しい味に和み、心がほぐれるようなお料理です。日々、ストレスは避けようがない現代生活では、3度の食事は気分転換の楽しみの時間としても大切にしたいものです。

<材料>(4人分)
- ヤマイモ 200g
- 片栗粉 大さじ1
- 卵白 1個分
- 塩 少々
- 鶏ひき肉 120g
- シイタケ 2個
- シュンギク 1/2束
- ユズ 少々
調味料
A(鶏ひき具材):
B(シュンギクあん):
- だし汁 1と1/2カップ(300cc)
- 薄口醤油 小さじ1
- 塩 小さじ1/3
<作り方>
- シュンギクはさっと茹でてみじん切りにしておく。
- 小鍋に鶏ひき肉と、石づきをとってみじん切りにしたシイタケ、調味料Aを入れ、よく混ぜ合わせて火にかけ、そぼろ状になったら水溶き片栗粉でまとめておく。
- ヤマイモは皮をむき、蒸して(または電子レンジにかけて)やわらかくし、フードプロセッサーに入れて片栗粉、卵白、塩を加えてよく混ぜる(またはビニール袋に全ての材料を入れて手でもみ、混ぜる)。
- 4等分して、それぞれラップの上に広げ、中心に2の鶏ひき具材をのせて茶巾に絞り、輪ゴムで止めて蒸し器に入れ、7~8分蒸す(または電子レンジで約2分加熱する)。
- シュンギクあんの調味料Bを煮立て、1のシュンギクを加え、水溶き片栗粉でとろみをつける。4のヤマイモ饅頭を器に盛り、シュンギクあんをかけ、ユズ皮のせん切りを添える。
<おいしくヘルシー! そのポイント>
ストレスから抑うつ気分が強まると、無意識のうちにため息を繰り返す、食欲がなくなる、お腹が張るなどの症状が出やすく、こうしたストレス特有の症状緩和によい食材を上手に組み合わせてとるのが効果的です。ヤマイモは消化吸収力に優れ、滋養強壮、心身の疲労回復を助けてくれます。また、シュンギクは胃腸のはたらきを整え、イライラを鎮静、体の根源的なエネルギーである「気」の巡りを改善してくれます。

堀 実佐子 プロフィール
国際薬膳師・日本国際薬膳師会副会長、「食養と暮らしの提案~和快」代表。1991年より国立北京中医薬大学日本校第一期生として中医食養学を学び、卒業後、国際薬膳師資格取得。2004年よりロート製薬株式会社福利厚生施設スマートキャンプ、2008年より同スマートキャンプ東京内「旬穀旬菜cafe」薬膳メニュー開発・監修、調理指導。