第1回「宮崎の医療費って高いの?」
令和05年06月08日
第1回:「宮崎の医療費って高いの?」
協会けんぽは中小企業にお勤めの方とそのご家族が加入される健康保険です。協会の資料では「国民の約3人に1人が加入」という表現でその加入者の多さを表現しますが、自分で健康保険を運営する大企業等が少ない地域の場合は、実はさらに加入割合が高くなります。
宮崎県の場合は人口が約105万人前後ですが、宮崎支部の加入者は約40万人です。そのため、県民の大体4割の方が協会けんぽに加入している事になります(75歳未満の方に限るとおよそ半分)。
そのため、協会の指標は大体その地域の医療や健康状態を知る目安として捉える事が出来ます。
では、今回のテーマ「宮崎の医療費って高いの?」ですが、協会けんぽ宮崎支部の2021年度の医療費は約777億円でした。なにやら景気の良い数値が出ておりますが、宮崎支部の加入者は約40万人ですので、大体一人19万円位となります。
これは全国ではどのあたりに位置するでしょうか。
協会が公表している「事業年報」という数値をまとめた資料から2021年度の数値を使用して作成した表を、平均値の低いほうから大体3つに分けてそれぞれ見てみましょう。

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ちなみに高い地域は九州地方や四国地方、東北地方の支部が多く見られます。実は医療費は「西高東低」と呼ばれ、西日本が高い傾向があります。そのため、宮崎支部の医療費は真ん中ぐらいだが、九州地方にある事を考えると低い、というのが正確な表現かもしれません。
医療費がかからない=健康とは言い切れませんが、宮崎は医療費がかかってない方、というイメージを持っていると、どこかの話のタネになるかもしれませんね。