バイオシミラー普及に関するセミナーを開催しました
協会けんぽ福岡支部は、医療費適正化を目的とし、令和7年12月9日(火)に福岡県と共催で、医師・薬剤師を対象とした「バイオシミラー普及に関するセミナー」を開催いたしました。
オンラインを併用したハイブリッド形式で、当日は医師、薬剤師、医療機関関係者など56名に参加いただき、バイオシミラーを導入した際の医療費削減効果や切り替えのためのポイントなど、多角的な視点から学びを深める場となりました。
本セミナーでは、講師の兼重晋先生(福岡大学薬学部教授・福岡大学病院薬剤部)から「バイオシミラーの推進における地域連携の重要性」についてご講演いただき、講演後は座長の三嶋一登先生(福岡山王病院薬剤部長)、当支部支部長を交え、ディスカッションを行いました。
【セミナー当日の様子】

※バイオシミラーとは
バイオシミラー(バイオ後続品)とは、国内で既に承認された先行バイオ医薬品と同等/同質の品質、安全性、有効性を有しながら、先行バイオ医薬品の5~7割程度の薬価に留まる医薬品です。
バイオ医薬品は、化学合成によって製造される医薬品と比べて、遺伝子組換え技術や細胞培養技術等の最先端技術を用いて開発されるため、膨大な開発費用を要した結果、一般的に薬価が高額となっています。近年、がんや難病の領域を中心に、それまでの化学合成品を中心とした薬物療法等において有効な治療法のなかった疾患に対して、革新的な治療効果をもたらすようになり、医療現場で広く使用されるようになっています。現在、バイオ医薬品は世界の医薬品売上の3割以上を占めており、今後もバイオ医薬品市場は拡大すると思われ、薬剤費増加の一因となっています。市場拡大するバイオ医薬品の薬剤費を抑制する手段としてバイオシミラーが注目されています。
【お問い合せ】
全国健康保険協会福岡支部 企画総務グループ(TEL:092-477-7250)