知っていますか?バイオシミラー
=バイオ医薬品とバイオシミラー(バイオ後続品)とは=
バイオ医薬品とは、バイオテクノロジーを応用して生産されたたんぱく質を有効成分とする医薬品です。近年、がんや難病の領域を中心に、それまでの科学合成品を中心とした薬物療法等において有効な治療法のなかった疾患に対して、革新的な治療効果をもたらすバイオ医薬品が登場するようになり、医療現場で広く使用されるようになっています。バイオ医薬品は、化学合成によって製造される医薬品と比べて、遺伝子組換え技術や細胞培養技術等の最先端技術を用いて開発され、膨大な開発費用を要することから、一般的に薬価が高額となっています。現在、バイオ医薬品は世界の医薬品売り上げの3割以上を占めており、今後もバイオ医薬品市場は拡大すると思われ、薬剤費増加の一因となっています。
そうした中、医療費適正化の観点からバイオシミラー(バイオ後続品)の使用促進の取組が始まっています。バイオシミラーとは、国内で既に承認された先行バイオ医薬品の特許が切れた後に他の製薬会社から販売されるバイオ後続品で、先行バイオ医薬品と同等/同質の品質、安全性、有効性を有しています。バイオシミラーは、先行バイオ医薬品と効果や安全性はそのままで、先行バイオ医薬品の5~7割程度の薬価に留まるため、お財布に優しいバイオ医薬品となっています。市場拡大するバイオ医薬品の薬剤費を抑制する手段として、バイオシミラーが注目されています。
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