ご存じですか?たばこの煙は周囲の人の健康にも害を及ぼします
令和06年09月02日
喫煙は、がん、循環器疾患などの生活習慣病の重要な危険因子であり、喫煙者だけでなく、周りの非喫煙者の健康にも影響を及ぼします。喫煙が健康に及ぼす影響について考え、自分と周囲の人の健康を守るためにも禁煙に取り組んでみませんか。
副流煙は主流煙より刺激性が強い
たばこの煙には、タバコを吸う人が直接吸い込む「主流煙」と、点火部から立ち上る「副流煙」があります。有害成分は低温の不完全燃焼時により多く発生するため、副流煙は主流煙よりも、一酸化炭素が4.7倍、ニコチン2.8倍、アンモニアは46倍にもなり、多量の有害物質を含むことが知られています。
子どもの害はさらに大きい!
子どもへの受動喫煙の影響には、肺炎や気管支炎、気管支喘息の発病と悪化などがあります。母親が喫煙している3歳児が喘息様気管支炎になる割合は、喫煙しない場合の4.3倍にもなります。
屋外でたばこを吸っても屋内の子どもはたばこの煙を吸収しています
屋外でたばこを吸う家庭の子どもの尿中ニコチン濃度を測定すると、非喫煙家庭の子どもの7倍のニコチンが検出されたとの報告があります。たとえばたばこの煙がかからないようベランダで喫煙していても、周囲の人に及ぼすたばこの影響がないとはいえないのです。
喫煙者の妻は肺がんリスクが高い
夫が1日に1~19本喫煙すると、受動喫煙により妻の肺がん死亡率は夫がタバコを吸わない場合の1.5倍になります。さらに、1日20本以上喫煙する場合には1.9倍までリスクが高まります。また、女性が喫煙する場合は、お肌のくすみや歯の着色などの影響や、不妊、骨粗鬆症などのリスクも発生します。
お医者さんのサポートで禁煙をはじめましょう
「禁煙しよう」と決めたら。喫煙指導を受けられる病院(禁煙外来)を受診することをおすすめします。たばこに対する「心理的依存(習慣)」、イライラなどの離脱症状(禁断症状)を起こす「ニコチン依存」は、医師やお薬の力を借りなければなかなか克服できるものではありません。
2006年4月から、一部の施設で禁煙治療が保険適用となり、条件を満たしている医師が必要と認めた場合、一定期間の禁煙治療の受診に保険が使えます。(外来診療のみ)
また、禁煙指導に呼吸中一酸化炭素濃度測定装置を用いて、禁煙の成果が一目瞭然でわかるようにしている医療機関もあります。日本禁煙学会のホームページでは、禁煙治療に保険が使える医療機関の一覧を掲載しています。以下のリンクよりご覧いただけますので、ご活用ください。
禁煙治療に保険が使える県内の医療機関一覧(日本禁煙学会ホームページ)
由利本荘市、にかほ市版禁煙外来マップで禁煙したいあなたを応援します
由利本荘市、にかほ市で禁煙治療がうけられる病院の一覧表や地図をまとめています。病院の診療日や診療時間、予約が必要かなど、病院の情報も詳しく載っています。また、ニコチン依存症を判定するテストもありますので、禁煙について気になっているかたは、テストだけでも挑戦してみてはいかがでしょうか。
受動喫煙防止啓発チラシをご活用ください
たばこの煙の影響について、チラシを作成しました。
職場での回覧や、ご家族でたばこについて話し合うきっかけづくりなどにご活用ください。
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受動喫煙防止のミニのぼりとステッカーを配布しております
秋田支部では、受動喫煙防止の取組みとして、卓上に設置できるミニのぼりとステッカーを作製しました。
ミニのぼりとステッカーは、受動喫煙の防止に積極的に取り組んでいただいている事業所様などに無料配布しております。希望される場合は、お送りしますので、下記までご連絡ください。
連絡先
協会けんぽ秋田支部 企画総務グループ
電話 018-883-1800
(ミニのぼりとステッカー見本)