第3回 「産業保健助成金には、どんな種類が?」
令和03年01月06日
厚労省では、2018年度から2022年度までの5年間に実施すべき主な取り組みとして「第13次労働災害防止計画」を策定しています。
それには8つの重点施策を定められており、「職場におけるメンタルヘルス対策」の推進もその中に入っています。
目標は
①仕事上の悩みやストレスについて、職場に事業場外資源を含めた相談先がある労働者の割合を90%以上に
②メンタルヘルス対策に取り組んでいる事業場の割合を80%以上に
③ストレスチェック結果を集団分析し、その結果を活用した事業場の割合を60%以上に となっています。
平成30年における「心の健康対策(メンタルケア)」の実施状況は、全体では59.2%です。
規模100人以上の事業所では90%以上の割合で取り組んでいます。
中小企業・事業者の皆様は「メンタルヘルス対策関係助成金」をきっかけに、貴事業場の生き生きとした職場環境づくりに着手してみてはいかがでしょうか?
それには3つの助成金があります。この助成金は、厚生労働省の産業保健活動総合支援事業の一環として行われています。
①「心の健康づくり計画助成金」
メンタルヘルス対策促進員の助言・指導を受けて「心の健康づくり計画」を作成・実施した場合、助成金(一律10万円)が受けられます。
メンタルヘルス対策促進員(メンタルヘルス対策の専門スタッフ)の活用は無料です。
②「ストレスチェック助成金」
小規模事業場(従業員50名未満)が医師と契約し、ストレスチェックを実施した場合、助成金(1人につき500円、面接指導等1回につき最大21,500円)が受けられます。
③職場環境改善計画助成金(事業場コース)
ストレスチェックの集団分析の結果を活用して、「職場環境改善計画」を作成し、実施した場合、助成金(最大10万円)が受けられます。
助成金の詳細については、労働者健康安全機構のホームページでご確認ください。
https://www.johas.go.jp 産業保健関係助成金