メールマガジンvol.159(2024.1.10配信)
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┃ 協会けんぽ静岡支部メールマガジン(令和6年1月10日配信vol.159) ┃
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令和6年能登半島地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
協会けんぽの山崎です。
今年の冬は例年に増して寒暖差が激しいように感じ体調管理が大変ですが、いかがお過ごしでしょうか。寒暖差による体調不良の原因の一つは自立神経の乱れだそうです。
今回は自立神経を整える役割のあるたんぱく質を多く含む「ブリ」についての情報をお届けします。
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今が旬のブリ
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ブリの多くは、春から秋にかけて九州から北海道へ北上し、冬になると今度は九州まで南下します。養殖技術の発展により1年を通して出回るブリですが、旬は冬の今です。寒ブリが脂がのっていて美味しいのは、冷たい海で身が引き締まり、加えて春の産卵期と冬の長距離移動に向け脂と栄養を蓄えているためだと言われています。
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大晦日には年越し○○?
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話は少し変わりますが、皆さまは大晦日には何を召し上がりましたか?年越しそばという方が多いのではないかと思います。昔は大晦日の年越しのご馳走として魚を食べる習慣があり、地域によっては今でも「年取り魚」として魚を食べるそうです。ちなみに東日本ではサケ、西日本ではブリを、そのほかにも縁起の良いタイが食されるなど様々な食文化があるようです。
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静岡県のブリ
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成長に伴い呼び名が変わる出世魚として有名なブリですが、地域によってさらに呼び名が変わり、非常に多くの名前を持つ魚です。一般的に、関東ではワカシ(ワカナゴ)→イナダ→ワラサ→ブリ、関西ではワカナ(ツバス)→ハマチ→メジロ→ブリと変わります。ちなみに静岡県では関東と同じように呼ぶことが多いようです。
静岡県というとマグロやカツオなどで有名ですが、ブリ類の漁獲もされています。多くは、伊東地域で、海中の定まった場所に網を設置して魚を獲る定置網漁によって行われています。また、沼津では養殖が行われているそうです。
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ブリの栄養
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青魚であるブリは、良質なたんぱく質のほかに、血圧やコレステロール値を下げ動脈硬化を予防するDHAやEPAを豊富に含んだ魚です。また、DHAやEPAには、脳を活性化させ学習・記憶能力の向上にも効果的だと考えられています。
DHA(ドコサヘキサエン酸):脳を活性化させる働き、血流改善
EPA(エイコサペンタエン酸):血栓予防
ビタミンD:カルシウムの吸収促進
ビタミンB1:疲労回復効果
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季節を感じるブリの召し上がり方
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ブリに含まれるDHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸は、非常に酸化しやすい脂肪酸のため、抗酸化作用をもつビタミンCと一緒に取り入れると効果的に栄養を吸収できます。ビタミンCを含み同じく今が旬の野菜・果物には、大根やねぎ、ゆずなどがあります。大根には消化を助ける働きのある「でんぷん分解酵素」が含まれているため、年末年始にご馳走をたくさん召し上がった方など、疲れた胃を休めるのにおすすめです。
美味しいだけでなく、栄養価も高い今が旬のブリで、寒い冬を乗り越えましょう!