令和05年11月30日
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┃ 協会けんぽ静岡支部メールマガジン(令和5年11月10日配信vol.157) ┃
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協会けんぽの山﨑です。
11月に入りましたが、暖かく過ごしやすい日が続いていますね。とはいえ、朝晩は肌寒さを感じる季節となりました。気温の変化による体調不良を防止するためにも、今回は栄養満点で手軽に取り入れられる「海苔」についての情報をお届けします。
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実はこれからが旬の海苔
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一年中出回っていて、和食には欠かせない海苔ですが、実は野菜や果物などと同様に旬があるのをご存じですか。海苔の収穫時期は11月〜3月頃で、その中でも最も品質が良いのは11月〜1月頃と言われています。
海苔は海でしか育たないため、海の状況や天候に大変左右されます。良い海苔を育てるためには、栄養が豊かで水温が低いことが大切だそうです。
なかなか海苔を育てているところを見かけることはないかもしれませんが、海苔は素となる胞子を培養し、網に付着させて海で養殖されます。
日本では江戸時代頃から自然養殖が盛んとなり、海苔の生活環が明らかになってからは人工的に海苔の胞子の培養が可能となったと考えられています。
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生海苔類の養殖収穫量日本一の静岡県
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静岡県は生海苔類の養殖が有名で、なんと日本一の収穫量を誇ります。海苔にはたくさんの種類があり、一般的なものを挙げると手巻き寿司に使われる板海苔や佃煮に使われる海苔等があります。静岡県で多く養殖されている海苔は湿潤なものが多く、お味噌汁に浮かべたり、しょうゆをかけてそのまま召し上がることが多いようです。
ちなみに、海苔というと韓国海苔も有名ですよね。そんな韓国は世界で一番の海苔消費国だそうです。韓国の海苔は日本のものと品種が異なり、海苔の穴が大きければ大きいほど高級だと言われています。
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海の中の栄養成分がギュッと詰まった海苔
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海苔の3〜4割は良質なたんぱく質で構成されていて、食物繊維も豊富です。特に海苔の食物繊維は野菜のものよりも柔らかいため、内臓を傷つけることなく整腸作用を促します。さらに、発がん性物質を対外に排出する働きもあります。
タンパク質:筋肉や皮膚の構成、代謝や免疫力の向上
食物繊維:便通の改善、発がん性物質の排出
ビタミンC:疲労回復効果、免疫力の強化
EPA(エイコサペンタエン酸):中性脂肪や悪玉コレステロールの低減
βカロテン:免疫力の強化、抗酸化作用
また、海苔に含まれるビタミンCは熱に強いという特徴があるため、加熱しても栄養素は壊れません。
海苔には他にも、私たちが必要とする栄養素を示した「食事摂取基準」に定められている鉄や亜鉛などのミネラルがすべて含まれています。また、ビタミンについても、ビタミンD以外はすべて含まれている栄養満点な食品です。
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旨みも満点な海苔
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海苔は昆布や鰹節・椎茸の旨みである三大旨み成分をすべて含んだ唯一の自然食品だと言われています。さらに、海苔をあぶるという一工夫をすることで、パリッとした食感と海苔の風味がより一層楽しめるのでおすすめです。
旨みはありがながら、主張しすぎない味であるため、普段の食事にプラスしやすいですね。海苔が美味しいこの時期に、海苔を取り入れる習慣をつけてみてはいかがでしょうか。