令和05年09月29日
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┃ 協会けんぽ静岡支部メールマガジン(令和5年9月11日配信vol.155) ┃
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協会けんぽの山﨑です。
日中はまだまだ暑さが続きますが、朝夕は過ごしやすくなってきました。近頃は、「新米」という言葉を目にする機会が増え、食欲の秋が近づいているのを感じます。
そんな秋にいただきたい食べ物の中から、今回は私たちのエネルギー源である「お米」についての情報をお届けします。
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日本人が初めて食べたお米は赤いお米?
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日本人の主食とされているお米ですが、今から約2500-3000年前の縄文時代の終わり頃にアジア大陸から伝来したと言われています。お米というと白米を想像されるかもしれませんが、日本に初めて伝わったお米は表面が赤い「赤米」というお米だそうです。現在広く食されている白米は、赤米の突然変異によって誕生したものだと考えられています。
赤米の伝来当時は、お米が大変貴重なものであり、神様にお供えしたり、お祝いの時にいただいたりしていたようです。また、古くから赤い色には邪気を祓う力があり、魔除けの意味が込められていると言われています。現代でもお祝い事でお赤飯をいただくのは、このようなところに由来しているようです。
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静岡県民はお米好き?
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現代では、食生活の多様化が進み、主食の選択肢がたくさんあります。そのような中でも、静岡県はお米の消費量が多く、実は「1年における一人当たりのお米の消費量」が日本一になったこともあるのです。
静岡県で最も栽培されている品種はコシヒカリですが、日本で品種登録されているお米はなんと約1000種もあり、そのうち主食(ご飯用)としての品種は約300種あります。甘味や食感などの特徴が異なるため、好みのお米を探すのも楽しそうですね。
ちなみに、静岡生まれの品種の一つには、「なつしずか」というお米があります。他のお米に先駆けて8月頃から流通する極早生種であり、粘り気がやや少なく、夏にぴったりのすっきりとした味わいが特徴です。
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お米の栄養素
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お米は7割以上が炭水化物で構成されており、脂質が少ないという特性があります。その他にも、たんぱく質やカルシウム、亜鉛や鉄分などの健康的な生活には欠かせない様々な栄養素が含まれています。
炭水化物とは、糖質と食物繊維が合わさった、私たちのエネルギーの素となる栄養素です。太るというイメージのある糖質は避けられることも多いですが、糖質にはいくつかの種類があります。お米に含まれる糖質は、パンやスイーツの糖質と比べて、実は食後の血糖値の上昇が緩やかで、脂肪を溜めこみにくい特徴があるのです。
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お米とキノコ
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お米は多様な食材との相性が良いですが、一緒にいただくことで糖質や脂質の吸収を抑えてくれる食材の一つがキノコです。キノコはビタミンB1を多く含んでいるため、お米に多く含まれている糖質を、効率良くエネルギー源に変換してくれます。また、キノコは食物繊維も豊富で、中でもキノコキトサンという食物繊維は過剰な脂肪分の吸収を抑えて、お通じの際に一緒に体外へ流し出す効果があります。
そんなキノコは、冷凍することで細胞壁が破壊され、旨みも栄養価も高まります。調理する際には、解凍せず、凍ったまま使用することで旨みを逃がすことなく美味しくいただけます。
様々な食材が旬を迎えるこれからの季節に、美味しい新米と合わせて秋を感じてみてはいかがでしょうか。