令和05年07月31日
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┃ 協会けんぽ静岡支部メールマガジン(令和5年7月11日配信vol.153) ┃
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白南風が梅雨明けを告げる頃となり、いよいよ本格的な夏が到来します。すでに気温が30℃を超える真夏日が続いていますが、夏バテや熱中症などへの対策は万全でしょうか。夏バテも熱中症も、主となる原因や対処法は違えど疲労によってリスクが高まる点は共通しています。夏こそ意識して休息をとりましょう。
今回は、疲労回復を助ける旬の食材「枝豆」についてお届けします。
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枝豆の歴史
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大豆は原産地とされる中国において4000年以上もの歴史を誇る作物ですが、未成熟な状態で収穫した大豆、すなわち枝豆を食べる文化は日本で生まれたと考えられています。
弥生時代に稲作とともに大豆が渡来し、奈良時代あるいは平安時代から枝豆として食されるようになったというのが通説です。平安時代の法令集『延喜式』には枝豆と思わしき「生大豆」という記述が見られ、室町時代の日記『教言卿記』では「枝豆」がすでに登場しています。いつ「枝豆」として定着したのか明らかではありませんが、江戸時代の百科事典『和漢三才図会』に「大豆を莢葉のやわらかいときに食べる」と明記されていることから、17〜18世紀頃には枝豆として確立していたようです。
かつてはアジア諸国独自の食材だった枝豆ですが、その健康効果や甘くて濃厚な味わい等により注目を集め、今では世界各国で食されています。
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枝豆と大豆は同じもの?
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現在は品種改良が進み、枝豆専用の品種も数多く育成されていますが、もともと枝豆と大豆は収穫時期が異なるだけの同じ作物です。とはいえ、この収穫時期の違いによって、作物の外見だけでなく栄養や分類に様々な違いが生まれています。というのも、食品成分表において大豆は豆類に分類されますが、枝豆は野菜類なのです。豆類に分類される大豆はたんぱく質はもちろん、食物繊維も枝豆以上の含有量を誇ります。一方、枝豆は葉酸やビタミンCといった大豆にはほとんど含まれない栄養素を豊富に含んでおり、大豆と枝豆とで役割が異なることが見て取れます。収穫時期の違いでこのような差が出るなんて興味深いですね。
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枝豆の栄養
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暑くて食欲が減退しがちな日々ですが、栄養豊富な枝豆で手軽に夏バテ予防を始めてみませんか?