令和05年05月31日
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┃ 協会けんぽ静岡支部メールマガジン(令和5年5月10日配信vol.151) ┃
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木々を吹き抜ける風が何とも心地よい、青葉繁れる好季節を迎えました。澄み渡る五月晴れが清々しい反面、まるで夏を思わせる陽気が続いたことで、早くも夏バテのような症状が出てしまった方も少なくないと思います。暑さに慣れるまでは特に疲労回復機能を低下させないよう、栄養バランスの良い食事を意識することが重要ですが、食欲が減退した状態では難しいですよね。
今回は、食欲を刺激する薬味野菜「わさび」についてお届けします。
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わさびの歴史
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「Eutrema Japonicum」という学名からもわかるように、わさびは数少ない日本固有種(日本で栽培化された植物)です。
苑池遺構にて「委佐俾三升(わさびさんしょう)」と記された木簡が出土したことから、飛鳥時代にはすでにわさびが薬草として用いられていたと考えられています。平安時代の薬名辞書『本草和名』や『和名類聚抄』 にも「和佐比」との記載があり、広く薬草と認識されていましたが、鎌倉時代の料理書『厨事類記』によると冷汁の実として食されることもあったようです。とはいえ、わさびを料理で利用することが定着したのは室町時代以降とされています。江戸時代には刺身や蕎麦にわさびを添えた食事が一般的となり、握り寿司の流行も相まって急速にわさびが浸透していきました。本格的に栽培が始まったのもこの頃です。
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静岡市はわさび栽培発祥の地
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今からおよそ400年前の安土桃山時代、安倍郡大河内村有東木にて始まったわさび栽培が日本におけるわさび栽培の発祥とされています。献上品のわさびを大層気に入った徳川家康のお声掛かりにより門外不出の御法度品に指定されたそうですが、江戸時代中期には伊豆(天城)へ伝わり、やがて全国で栽培されるようになりました。今では静岡県以外にも長野県や岩手県が主要産地として有名ですね。
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わさびの栄養素
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薬味を上手に取り入れて、暑くなったり崩れたりと気まぐれな天気に振り回されない身体作りを始めましょう!