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静岡支部

メールマガジンvol.154(2023.8.10配信)


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┃  協会けんぽ静岡支部メールマガジン(令和5年8月10日配信vol.154)      ┃
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 協会けんぽの鈴木です。

 台風の到来によって各地で天気が崩れておりますが、しのぎがたい暑さは一向に衰えを見せません。暑さで体力が消耗されると食欲不振を経て栄養不足を引き起こし、さらに体力が低下するという悪循環に陥りがちです。食欲がなくても適度に食事は摂るべきですが、頑として食が進まない日もありますよね。

 今回は、食べやすい夏のスタミナ源「スルメイカ(真イカ)」についてお届けします。



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 イカにまつわる古今東西
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 日本近海には100種類を超える様々なイカが生息しており、漁場にも恵まれていました。そのため縄文時代や弥生時代といった古代から馴染みがあったとされ、平安時代の法令集『延喜式』には朝廷への献上物として「鮑(あわび)」「鮭」「烏賊」の3種が記されています。いずれも縁起が良いとされる海産物ですね。イカ(スルメ)の場合、日持ちするため「幸せが続く」、足が多いため「お金に困らない(かつてはお金をお足と呼んでいたことに由来)」と解釈され、室町時代頃には「寿留女」という名称で結納品としても用いられるようになりました。

 一方、海外に目を向けると、デビルフィッシュという異名を持つタコと同様に食材として扱わない国が多く存在します。食文化として定着しているのは東アジアや東南アジア、南欧や地中海沿岸など一部の地域に限られるようです。


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 西伊豆の名物「仁科の真イカ」
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 スルメイカは最も身近なイカということもあり、全国各地で漁獲されていますが、静岡県におけるイカの産地といえば仁科港です。

県内屈指の水揚げ量を誇る仁科港ですが、特筆すべきは全国的にも珍しい一本釣り漁(漁船から海中に下ろされた釣糸で一杯ずつ捕獲する漁法)が営まれる点でしょう。一般的には夜間に集魚灯を用いて漁をしますが、イカは夜行性で強い光が苦手なのでストレスがかかってしまうといいます。「仁科の真イカ」は日中にストレスのない状態で捕獲されるため、身が甘くて柔らかいのが特徴です。


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 スルメイカの栄養素
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 イカは低脂肪で低カロリー、DHA・EPAやたんぱく質はもちろんのこと、少量ずつでありますが多種類のビタミンが含まれるバランスの良い食材です。多少コレステロール含有量が多いものの、豊富に含まれるタウリンの効果によって生活習慣病の予防や改善が期待できると考えられています。

  タウリン:コレステロール値の低下、肝機能向上
  ナイアシン(ビタミンB3):脂質の代謝、アルコール分解作用
  ビタミンE:抗酸化作用、血行促進作用
  亜鉛:正常な味覚の維持、免疫力の強化

 ちなみに、コリコリとした噛み応えのある食感から消化しにくいと誤解されがちですが、イカの消化率は他の魚類と大差ありません。

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 スルメイカを美味しくいただくには
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 タウリンは水に溶けやすい性質なので、効率的に摂取するには生食がおすすめです。「イカそうめん」であれば暑い夏にも食べやすく、追加の一品としても取り入れやすいでしょう。アルギン酸を豊富に含む昆布やわかめと和えれば、コレステロールを下げるだけでなく高血圧の予防効果も期待できるそうです。
 生食に抵抗がある場合は「イカのトマト煮」などいかがでしょうか。栄養が溶け出したスープごといただくので、イカの恵みを余すことなく吸収できます。また、トマトとイカを併せて摂取することで血行促進作用が底上げされ、夏の冷え性対策にもなりますよ。

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 アニサキスにご用心!
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 イカはアニサキスが寄生している可能性が高い海産物ですが、「あらかじめ新鮮な魚を選ぶ」「魚の内臓を生で食べない」ことに加えて、十分な加熱や冷凍(70℃以上で加熱、あるいは-20℃で24時間以上冷凍)で食中毒は予防できます。ぜひ実践してみてください。
 万が一、激しい腹痛があり、アニサキスによる食中毒が疑われる場合は、すみやかに医療機関を受診してください。


 立秋を過ぎたとはいえ、まだまだ猛暑は続きます。様々な健康効果を発揮してくれるイカを日々の食事に取り入れて、快適な夏にしましょう!


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