令和05年08月31日
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┃ 協会けんぽ静岡支部メールマガジン(令和5年8月10日配信vol.154) ┃
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台風の到来によって各地で天気が崩れておりますが、しのぎがたい暑さは一向に衰えを見せません。暑さで体力が消耗されると食欲不振を経て栄養不足を引き起こし、さらに体力が低下するという悪循環に陥りがちです。食欲がなくても適度に食事は摂るべきですが、頑として食が進まない日もありますよね。
今回は、食べやすい夏のスタミナ源「スルメイカ(真イカ)」についてお届けします。
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イカにまつわる古今東西
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日本近海には100種類を超える様々なイカが生息しており、漁場にも恵まれていました。そのため縄文時代や弥生時代といった古代から馴染みがあったとされ、平安時代の法令集『延喜式』には朝廷への献上物として「鮑(あわび)」「鮭」「烏賊」の3種が記されています。いずれも縁起が良いとされる海産物ですね。イカ(スルメ)の場合、日持ちするため「幸せが続く」、足が多いため「お金に困らない(かつてはお金をお足と呼んでいたことに由来)」と解釈され、室町時代頃には「寿留女」という名称で結納品としても用いられるようになりました。
一方、海外に目を向けると、デビルフィッシュという異名を持つタコと同様に食材として扱わない国が多く存在します。食文化として定着しているのは東アジアや東南アジア、南欧や地中海沿岸など一部の地域に限られるようです。
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西伊豆の名物「仁科の真イカ」
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スルメイカは最も身近なイカということもあり、全国各地で漁獲されていますが、静岡県におけるイカの産地といえば仁科港です。
県内屈指の水揚げ量を誇る仁科港ですが、特筆すべきは全国的にも珍しい一本釣り漁(漁船から海中に下ろされた釣糸で一杯ずつ捕獲する漁法)が営まれる点でしょう。一般的には夜間に集魚灯を用いて漁をしますが、イカは夜行性で強い光が苦手なのでストレスがかかってしまうといいます。「仁科の真イカ」は日中にストレスのない状態で捕獲されるため、身が甘くて柔らかいのが特徴です。
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スルメイカの栄養素
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立秋を過ぎたとはいえ、まだまだ猛暑は続きます。様々な健康効果を発揮してくれるイカを日々の食事に取り入れて、快適な夏にしましょう!