平成30年07月04日
7月に入り汗ばむ季節となりましたが、みなさんは1日にどのくらい水分補給をしていますか?私たちの体の約60%は水分で構成されていますが、この水の働きで栄養素や代謝物の運搬、体温調節などが行われ、生命の機能が維持されています。1日の水分出納は約2.5ℓで、尿や便、皮膚・呼吸から自然に蒸発し、水分を排出しています。そのため、食事から摂取する水約1ℓ、体内で作られる水0.3ℓを差し引いた残りの1.2~1.5ℓ(ペットボトル約3本分)は、飲料水等で摂取する必要があります。
【水分補給のタイミングと種類】
1.コップ1杯(200ml)の水を1日6~8回に分けて飲む
(起床後、朝・昼・夕食、休憩、入浴前後、就寝前など)
2.日常生活では、水、麦茶、黒豆茶などを飲む
(コーヒーはカフェインが多いため、飲み過ぎに注意)
3.飲酒時には、お酒と同じ量の水を飲む
(アルコールには利尿作用があり、脱水症状になるため)
4.脱水症、熱中症予防には、スポーツ飲料や経口補水液を飲む
(糖質、電解質〈ナトリウム、カリウム〉濃度が高いため、過剰摂取に注意
糖・食塩・カリウム・水分制限などがあり治療中のかたは、かかりつけ医に相談を)
【清涼飲料水の糖質量と注意点】
缶コーヒー1本に約15g、スポーツ飲料には約25gの砂糖が含まれています。
フレーバーウォーター(なし、もも、みかん、ヨーグルト風味など)1本に約25gの砂糖が
含まれています。 ☞毎日飲んでいると、肥満や高血糖を招く恐れがあります。
~飲料水を購入するときは、栄養成分や原材料表示を見ることをお勧めします~
「喉が渇いたな」と思った時点で、すでに水分が不足しています。
ペットボトルや水筒を携帯して、適切な水分補給を心がけましょう!
管理栄養士 下田 安希子