平成31年02月13日
今回は『 花粉症 』についてお話していきます。
立春も過ぎ、暦の上では春の始まりですね。春にむかい、 花粉症の季節で憂うつになる人も増えそうです。 花粉症は花粉によって生じるアレルギー疾患の総称で、全国調査の 結果では花粉症の患者は国民のおよそ25%と考えられています。 |
① 花粉症の原因と症状
花粉症の約70%はスギ花粉症だと推察されています。日本の国土に占めるスギ林の面積が大きいためでありますが、ヒノキ科花粉による花粉症もみられます。
「花粉は異物」という情報が細胞に送られその花粉だけに反応する抗体が症状を起こします。主にアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎の症状が生じます。具体的には、くしゃみ・鼻汁・目のかゆみ・充血・喉のかゆみ・咳などがあげられ、また鼻づまりによる頭痛や微熱、だるさなどの症状が出ることもあります。はじめて花粉症になったときには、検査をしなければ風邪と間違う場合もあります。
② 花粉症の治療
治療は点眼薬、点鼻薬などによる局所療法、内服薬による全身療法が主になりますが、重症度により組み合わせがいろいろありますので、医師と相談し治療を進めていきます。
③ 花粉症の予防、セルフケア
毎年花粉症に悩まされている人は、医師と相談し治療を季節前から予防的に行うとより効果的といわれています。
予防には、花粉が少しでも体に入らないようにする工夫が必要です。鼻と目に花粉が付着しないようにするために、特に外出時はメガネやマスクなどの防御器具が有効です。販売されている花粉症用メガネやダテメガネでも有効です。コンタクトレンズを使用の人は花粉がレンズと結膜の間で擦れるので、この時期はメガネに変えた方が良いようですよ。
ほかには、新聞やテレビで花粉情報に注意し飛散の多いときは外出を控える、窓や戸を閉めておく、帰宅時は衣服や髪をよく払い部屋に入りうがい洗顔をする、掃除をこまめに行うなどのセルフケアも大切です。
規則正しい生活やバランスのとれた食事も必須です。医学的には花粉症に良いと言われる1種類の食材を多く食べても大きく症状に変化がみられることはないと考えられています。いろいろな食材をバランス良く食べましょう!
心踊る春!花粉症に悩まされず、体調良く過ごしたいものですね。
保健師:前田 美紀
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