平成30年01月15日
寒い季節に流行しやすいのが風邪やインフルエンザ。できるだけ予防したいところですね。
なぜ、冬に風邪やインフルエンザにかかりやすくなるのか!?その理由の一つが、空気の乾燥です。
風邪やインフルエンザを引き起こすウイルスは、湿度が低くなると空気中を舞いやすくなるため、鼻や口に入りやすくなります。また、鼻や口の粘膜も乾燥してウイルスの侵入を防ぐ機能が弱まるため、体内に入りやすくなります。
風邪やインフルエンザにかからないようにするためには、日ごろから免疫力を整えておくことが大事です。
免疫力は食事による影響を受けます。免疫力を整えるためには、毎日の食事に腸内細菌を増やす発酵食品、抗酸化作用を高めるビタミンが豊富な野菜や果物、免疫細胞のもととなる魚類や肉類、卵、大豆などのタンパク質食品を取り入れることがポイントになります。
〇腸内環境を整える食材 | ヨーグルト、チーズ、 |
〇抗酸化作用のある食材 | ビタミンA⇒にんじん、ほうれんそう、こまつな、 にらなど緑黄色野菜 ビタミンC⇒レモン、キウイ、水菜、ブロッコリー、 キャベツ、じゃがいも、かぶ、だいこん、レンコンなど ビタミンE⇒アーモンド、モロヘイヤ、アボガド、カボチャ、 卵、抹茶など 亜鉛・セレン⇒牡蠣、豚レバー、ゴマ、しらす干し、豆類、 アサリ、昆布、ワカメなど |
これらのほかに注目なのが、第7の栄養素といわれるファイトケミカル。
植物の香りや苦みの成分から発見された物質で、約一万種類あるといわれています。
ファイトケミカルと言うと、耳慣れない言葉ですが、強力な抗酸化力のトマトのリコピンや緑茶のカテキン、ブルーベリーのアントシアニン、赤ワインのポリフェノールなどは聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか?キノコに含まれるβグルカン、海藻に含まれるフコイダンは免疫力を活性化してくれます。
チョコレートやココアに含まれているポリフェノールもファイトケミカルです!
インフルエンザウイルスの感染抑制効果もあるのとのこと。なんておいしい予防方法。甘いものは注意が必要ですが・・・。
すぐに免疫力が整うわけではないので、毎日の食事のなかで少しづつ意識してバランスよく食べて確実に免疫を高めて風邪やインフルエンザの予防をしていきましょう!
ついつい食べ過ぎ、飲みすぎになってしまうと、消化に時間がかかれば胃腸の負担も大きくなって疲れてしまいます。そうすると、免疫力が下がってしまう原因にもなりますのでほどほどに。
管理栄養士 明石 香織