平成29年11月09日
"冬は太る"というイメージがある方も多いと思いますが、それには日照時間が大きく関係しています。
◆食欲と日照時間の意外な関係
太陽の光を浴びると、脳からセロトニンという物質が多量に分泌されます。別名・幸せホルモンとも呼ばれているセロトニンは、精神を安定させたり、食欲を調整する作用があります。
日照時間が短くなる冬は、セロトニンが不足し、食欲がうまくコントロールできず、過食気味になる傾向があります。また、気分が落ち込みやすくなるので、動くのも億劫になり、食べてばかりという悪循環に陥りやすいです。
◆セロトニンを増やして、冬太りを防ぎましょう
セロトニンは、日常生活の心がけで増やすことができます。
① 朝起きたら太陽の光を浴びる
太陽の光を浴びることで、脳が覚醒し、セロトニンの分泌が促進されます。朝にウォーキングをしたり、通勤手段を徒歩や自転車にするとさらに効果的です。
② 深呼吸をする
セロトニンを増やすために必要なのは『空気を吐くこと』を意識した呼吸です。吐く時は、口をすぼめて肺の中の空気を最後まで出すことを意識して、深呼吸をしましょう。
③ よく噛んで食べる
しっかり咀嚼すると、セロトニンが活性化されます。ガムを噛むことでも分泌が高まります。
④ セロトニンを増やす食材を食べる
トリプトファンを多く含む食材を食べるとセロトニンが増えます。
・豆腐や納豆などの大豆食品
・肉や魚などのタンパク質
・牛乳やチーズなどの乳製品
※一度にたくさん食べるのではなく、普段の食事に取り入れましょう。
⑤リズム運動をする
一定のリズムにのって繰り返す運動をすると、セロトニンが活性化されます。
(例)ウォーキング、ジョギング、自転車、ダンス、ヨガ、水泳、ラジオ体操、筋トレなど
セロトニンを増やして、冬太りしない体質になりたいですね♪
保健師 浦川 弥生