平成28年09月30日
人の免疫力は、20代をピークとして年々低下すると言われています。免疫力が低下すると、風をひきやすくなったり、アレルギーの症状が悪化したり、がんや肺炎などの生命にかかわる病気を発症する危険性も高まります。したがって、免疫力を高めることは、健康でいることと密接な関係にあると言えます。
では、免疫力を高めるためには、どうしたら良いでしょうか?免疫力を高めるのには、身体の中の「腸」がポイントとなります。人の免疫細胞の約6~7割は、腸の中で生きています。これらの免疫細胞は、口を通して体内に侵入してきた病原体である細菌やウィルスの働きを食い止める役割をします。腸内の免疫細胞は、良質な腸内細菌(善玉菌)によって強くなります。つまり、腸内細菌の働きを良くし、免疫細胞の活性化につながれば、免疫力を高めることになります。
◎腸内環境を整え免疫力を高めるため、次のような食生活をお奨めします!
① 発酵食品を食べる!
発酵食品の中には善玉菌である乳酸菌などのエサになるものが含まれています。
《例》ヨーグルト、納豆、キムチ、みそ、チーズ、ぬか漬け、酢
② 食物繊維を食べる!
食物繊維は、腸内で善玉菌のエサとなります。便のもとや腸を刺激して便意につなげる「不溶性食物
繊維」と、腸内で水に溶けて有害物質を体外へ排出する「水溶性食物繊維」に分けられます。
《例》「不溶性食物繊維」ごぼう、玄米、豆類、芋類
「水溶性食物繊維」バナナ、アスパラガス、かぼちゃ、キャベツ、山芋、納豆、海藻、きのこ類
③ 脂肪やたんぱく質のとり過ぎをやめる!
悪玉菌は、腸内環境に悪影響を及ぼします。肉類などの脂肪やたんぱく質は、悪玉菌の格好のエサ
となるため、とり過ぎると悪玉菌が増えてしまいます。
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