令和05年04月03日
佐賀支部の保険料率が全国一高いことをご存知ですか? その主な要因は医療費が高いことですが、問題は医療費だけではありません。佐賀県内労働者の定期健康診断では、有所見率が全国平均を常に上回る状況が続いており、循環器疾患や糖尿病などの、生活習慣病発症及び病気による貴重な労働力の損失も懸念されます。
こうした状況を踏まえ、佐賀支部では加入者の皆様の健康づくりを目的として、下記の通り2つの事業を展開しています。
協会けんぽでは、健診結果が悪かったにも関わらずそのまま放置している人に対して、QOLの維持及び医療費適正化を目的に医療機関への受診勧奨を実施しております。
【対象者】
・35歳以上75歳未満の生活習慣病予防健診を受診した被保険者(ご本人様)
・以下の基準のうち、いずれかひとつでも該当する方
収縮期血圧 |
拡張期血圧 |
空腹時血糖 |
HbA1c |
LDLコレステロール |
160mmHg以上 |
100mmHg以上 |
126㎎/dl以上 |
6.5%以上(NGSP値) |
180mg/dl以上 |
※健診前月及び健診受診後3か月以内に、医療機関への受診が確認できなかった方
【勧奨方法】
対象者へ受診勧奨通知(ハガキ)を送付します。また、ハガキ送付後も受診を確認できない方には協会けんぽ佐賀支部が委託している株式会社エム・エイチ・アイよりお電話を差し上げ、病院受診までのサポートを行います。対象者へのお電話については、事業所様にご連絡させていただく事があります。ご理解とご協力をお願いいたします。
※令和6年度以降の業務委託業者につきましては、決定次第改めてお知らせいたします。
佐賀支部では、事業主様宛に受診勧奨業務についてのお知らせとご協力のお願いの文書をお送りさせていただいております。
近年、日本は少子高齢化が急速に進む中、生産年齢人口の減少や人材不足、医療費をはじめとする社会保障費の拡大など様々な課題を抱えており、働く人が「健康で働き続ける」ということは個人だけではなく、事業所や社会全体にとっても大切なことと言えます。
健診後の保健指導や要治療者への受診勧奨、日ごろからの健康づくりについて、事業所全体で推進されますようお願い申し上げます。
また、事業所様での受診確認のための様式を作成いたしました。是非、ご活用ください。
活かそう健康診断(受診勧奨文書)
協会けんぽ佐賀支部では、糖尿病で通院する加入者様に対し、医療と連携した保健指導等を行い、腎機能低下の遅延等、糖尿病性腎症の重症化を予防し、QOLの維持及び医療費の適正化を図ることを目的として、佐賀県の糖尿病性腎症重症化予防プログラムに沿った事業を実施しております。
【対象者】 以下の項目にすべて該当する方
・協会けんぽ佐賀支部加入の被保険者(ご本人様)
・佐賀県糖尿病性腎症重症化予防プログラムに定める基準に該当し、佐賀支部が選定した方
・糖尿病の治療中の方で、プログラム参加に関し、かかりつけ医の同意が得られる方
【実施方法】
・保健師、管理栄養士による6か月間の継続支援及びフォロー支援(継続支援終了後1回)
・期間中は1か月に1回を目安に面談、電話、文書による支援をします。
・受診及び治療状況を確認し、支援内容に関しては、かかりつけ医と連携をいたします。
・食生活をはじめ、生活習慣の改善を中心に支援し、合併症予防や治療効果向上を図ります。
●重症化予防に関するお問い合わせ先
協会けんぽ佐賀支部 保健グループ
TEL:0952(27)0615
FAX:0952(27)0617