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健康経営コラム第1回

 「健康経営とは」

 

働くこと

 人生の大半は、「働く」ことと「睡眠」に費やされます。「睡眠」で疲労回復が図られて「労働」が成立します。また、「働く」という基盤があって、「余暇」を楽しむことができます。

 しかし、それは日々健康で過ごすことができ、働き甲斐のある仕事に就くことができるからでもあります。職場には働く人がどうすることもできない問題が多々あります。今迄とは異なった環境や考え方に適応することや、ジェネレーションの異なった人たちとのコミュニケーションを図ることも大変なことです。

 しかし、人生振り返ってみて、いい会社に勤めることができた、いい仲間に恵まれた、と感じることは有意義な人生を送ったことの一つの証左でもあります。

 それでは、いい会社で働けた、とはどのようなことなのでしょうか。

 

職場の健康

 経営者が、従業員の健康を気遣うこと、それは、職場の生産性を高めることに直結することです。経営者の一言が、職場の問題を解決する糸口になる可能性があります。日々元気のない不安げな従業員の家族は、従業員とともに不安な日々を送ることになります。この不安が長期的に継続することで心身の健康に大きな影響を及ぼすことになります。経営者が、従業員の健康に気遣うことは、従業員のみならず、その家族の健康にも大きな影響を及ぼすことになります。

 私たち一人ひとりの健康は自分自身に作り上げるものですが、長時間労働など働くことによって健康問題が発生することがあります。従業員の健康問題は、すなわち、職場の元気を失うことになり、経営者にとっても大きな損失となります。

 健康経営は、経営者が経営戦略として取り組むことで企業経営と従業員健康を両立させることが可能となります。まず、経営者が従業員の健康を大切にするという考えを経営方針に明示することで、従業員は安心して仕事に打ち込むことができます。

 しかし、実践が伴わないと安心は続きません。そこで、職場環境の改善や従業員との情報交換を密にすることで、会社を理解し、自分の職務を理解し、その職務達成のために、自分の健康を考えるようになるのではないでしょうか。健康経営はすべての企業が取り組むことで、元気な企業、そして元気な地域が生まれ出てきます。企業は、社会的に大きな役割を果たしています。

 働く人の健康は、まさに経営者の考え方でいかようにもなるのかもしれません。従業員が退職した瞬間、社会の一員となり、顧客になります。経営者が、わが社の行く末を見据えた時、脳裡に何が描かれるのでしょうか。厳しい経営責任でしょうか。企業を支える従業員の熱い思いでしょうか。

 

(NPO法人 健康経営研究会 理事長 岡田 邦夫 先生)