このたび、全国健康保険協会大分支部(以下「大分支部」という)が生活習慣病予防健診を委託している医療法人社団三杏会 おおいた健康管理センター(以下「受託機関」という)において、「子宮頸がん検診における細胞診断」と「眼底検査における読影(※)」を、大分支部への再委託に係る申請に不備があり、当該検査業務をそれぞれ第三者機関(以下、「第三者機関」という)に業務委託していたことを確認いたしました。調査の結果、本件に関する不正利用による被害については確認されておらず、健診を受診された方へ通知した健康診断結果の内容に影響はございません。
(※)検査画像を、専門医が確認し病気の有無や状態を診断する行為
1.本件の経緯
大分支部と受託機関は、「全国健康保険協会管掌健康保険生活習慣病予防健診等業務委託契約書」を締結し、生活習慣病予防健診を実施しております。
令和7年8月26日に、大分支部の職員が実施した実地調査の際、「子宮頸がん検診における細胞診断」は「株式会社QCL」に再委託していること、「眼底検査における読影」は「医療法人慶和会 たなか眼科」に再委託していることを確認いたしました。大分支部は書類の不備を確認後速やかに、受託機関に「子宮頸がん検診における細胞診断」と「眼底検査における読影」に係る第三者機関への再委託を中断するよう指示いたしました。
2.大分支部への再委託に係る申請なく実施された検査業務で使用した個人情報
※「第三者機関」が適切な診断を行うために、必要な情報となります。
「子宮頸がん検診における細胞診断」
氏名、生年月日、出産の有無、子宮に関する病歴の有無、閉経の有無
「眼底検査における読影」
氏名、生年月日、血圧、血糖、脂質、目の疾患に関する病歴
3.発生原因
生活習慣病予防健診・肝炎ウイルス検査実施要綱及び業務委託事務処理要領において、「検体検査、胃内視鏡検査、乳がん検診、子宮頸がん検診、眼底検査の各検査等の全部又は一部は、再委託による実施について申請を行い協会支部の承認を得た場合は再委託により実施することができる」としていますが、受託機関は「子宮頸がん検診における細胞診断」及び「眼底検査における読影」について再委託の申請における誤解があったことにより、大分支部への申請漏れが生じたため。
4.二次被害のおそれや不正利用の有無
現時点では本件に関連する不正利用による被害については確認されておりません。
なお、受託機関と第三者機関との業務委託は、厚生労働省が定める「特定健康診査の外部委託に関する基準」(平成25年厚生労働省告示第92号)に則った契約により、適切な個人情報の管理のもと実施されていることを大分支部では確認しております。
5.その他
大分支部は、令和7年9月16日及び令和7年10月2日に、再委託に係る申請を受託機関より受理し、「子宮頸がん検診における細胞診断」及び「眼底検査における読影」に係る第三者機関への再委託を再開しております。
また、大分支部として今後このようなことが発生しないよう受託機関と連携を取りながら、全力を尽くして参ります。
お問い合わせ先
全国健康保険協会 大分支部
企画総務部 保健グループ
TEL:097-573-5630(自動音声案内②)
