令和05年12月13日
「冷え性」は病気?
冷え性の方にとってはつらい季節ですね。
冷え性は病気ではありませんが、一般的に冷え性とは『普通の人が寒さを感じない温度でも、全身や手足、下半身などが冷えてつらい症状』とされています。女性の約8割、男性でも4割以上の人が自覚症状があるそうです。
冷え性の原因
①筋肉が少ない:筋肉が少ないと、作り出される熱量が少ないので冷えてしまいます。
②血行不良:身体の末端まで血液が行きにくいため、手足が冷えやすくなります。
③自律神経の乱れ:自律神経のバランスが崩れると、体温調節機能がうまく働かなくなり、冷えを招いてしまいます。
④ホルモンバランスの乱れ:ホルモンバランスが乱れると、体温調整をしている自律神経が影響を受けて、冷え性を引き起こします。
⑤ストレス:ストレス過多の状態が続くと「交感神経」優位の状態が長くなり、体は緊張しっぱなし、末梢血管も収縮を続けて血行不良となり、冷えた状態となります。
⑥喫煙:煙草に含まれるニコチンが血管を収縮させ、血行不良になり冷えにつながります。
※手足が冷えるといったレベルを超え、痛みや痺れを伴うなどの場合は、稀にレイノー病、バージャー病、膠原病などの血行障害の病気が原因となっていることもあります。
冷え性対策
■食べ物の工夫
冷たい食べ物や飲み物は避けて、常温以上のものをとるようにしましょう。
また、身体を冷やす食べ物を減らし、温める食べ物を積極的にとると良いでしょう。
・冷やす食べ物:夏に採れるもの(トマト・きゅうり・ナス・スイカなど)
・温める食べ物:冬に採れるもの(しょうが、にんにく、大根、ゴボウ、人参など)
■3食規則正しく食べる
食事でとったエネルギーが熱になるので、1日3食食べることが冷え性の改善につながります。夕食を食べすぎたために、朝は食欲が出ない場合もあります。しかし、食事誘発性熱産生が一番高いのが朝ですから、夕食のボリュームや食べる時間を調節して、朝食がおいしく食べられる生活リズムを目指しましょう。
■運動で体づくり
体の熱を作るのは筋肉です。体を鍛えて筋肉を作ることは、冷え性改善にとても有効です。スポーツを楽しんだり、日頃から階段を利用するなど体を動かすようにしましょう。
■自律神経を整える
食事・運動・睡眠を規則正しくして自律神経を整えましょう。