令和05年02月17日
立春を過ぎ、暦の上では春ですが、まだまだ朝晩は凍える寒さですね。
この時期は一日の寒暖差が大きく、体調を崩しやすい時期でもあります。
寒暖差といえば気を付けたいのがヒートショック…
特に入浴時のヒートショックによる事故は、その8割が11~4月に発生しているそうです。
春の気配に気持ちが緩みがちだと思いますので、今回はヒートショックについておさらいをしていきたいと思います。
◎ヒートショックとは
暖かい部屋から寒い部屋への移動など、急激な温度差により血圧が上下に大きく変動することによって起こる健康被害のことです。
気温の低い冬場に多く見られ、失神や不整脈を引き起こしたり、脳卒中や心筋梗塞などで急死に至ることもあります。
◎入浴時には特に注意!
寒い脱衣所で衣服を脱ぐと、体温を逃すまいとして血管が縮み、血圧が上がります。そして熱いお湯にびっくりして血圧はさらに上昇…しかし湯船につかって血管が広がると今度は血圧が急降下します。高齢者や高血圧、糖尿病や脂質異常症など、動脈硬化が進んでいる可能性のある方は、この「血圧の乱高下」には特に注意が必要です。
入浴時の事故を未然に防ぐためには、温度差やお風呂の入り方に気を付けましょう!
・脱衣所は暖房機で温める
・シャワーでお湯をためたり、浴槽のふたを開けて浴室全体を温める
・入浴前後に水分補給をする(汗をかくと血液の粘り気が増すため)
・湯温は39~41度に、長湯を避ける
・お湯はりは胸の高さがおすすめ(水圧による心臓への負担が和らぐ)
・かけ湯をしてゆっくりつかり、出る時も急に立ち上がらない
・冷え込む深夜ではなく早目の時間に入浴する
・飲酒後の入浴は避ける(血圧が下がりすぎたり脱水を起こしやすい)
入浴時以外に、寒い屋外に出た時や夜間トイレに起きた時、早朝に起きた時などもヒートショックを起こす危険があります。
ちなみに私は、上掛けと靴下、ネックウォーマーを枕元に置いています。
昔から「首」「手首」「足首」の「3つの首」を温めると良いといわれていますが、この3つの首には血流の多い血管が皮膚のすぐ下を走っており、ここを温めることで効率よく体を温めることができるそうです。
長い冬もいよいよ終わりに近づいています。ヒートショック対策を万全に、元気に春をむかえましょう!