奈良県と「奈良県民との健康づくりの推進に向けた包括的連携事業に関する覚書」を締結しました
奈良県知事と全国健康保険協会奈良支部長との間で、奈良県民の健康づくりを協力・連携して推進することを目的として、「奈良県民の健康づくりの推進に向けた包括的連携事業に関する覚書」を締結いたしました。
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奈良県知事室で覚書締結(平成23年1月6日)
 | 写真左:荒井奈良県知事 写真右:協会けんぽ 西本支部長 |
覚書締結の背景
- 全国健康保険協会(以下「協会けんぽ」。)と市町村国民健康保険(以下「市町村国保」。)は、健康づくりに関して、特定健康診査(特定健診)の受診率が低いなどの共通課題を抱えています。
- 平成20年度に国の医療制度改革により導入された特定健診では、各医療保険者が実施主体となっているため、「協会けんぽ」の加入者については、市町村国保が行う特定健診を受診することができません。特に、加入者(家族)が受診出来る健診機関は、県内約700機関あるものの、市町村国保が実施する集団健診のような地域密着型の身近に受診出来る健診には至っていないことが、課題となっています。
- このため、今般、「奈良県」と「協会けんぽ」は、県民の健康的な生活の実現を図るため、健康づくりの推進、健康診査やがん検診の受診促進、糖尿病や高血圧症等の生活習慣病患者の早期治療の勧奨等、健康づくりの分野で連携・協力を行うこととしました。
- 「協会けんぽ」と都道府県間の健康づくり分野における組織的な連携・協力は全国初めてとなります。
当面は、次の8項目について、奈良県と連携して進めて参ります。
○ 県・協会けんぽ間の定期的な情報交換
(年4回程度の連絡会議の開催)
○ 特定健康診査やがん検診の受診率向上への相互協力
(協会けんぽ・市町村連携による健診受診者の利便性向上等)
○ 中小企業従事者の健康づくりの推進
(働き盛り世代への職場での健康づくり支援)
○ 医療費負担を軽減するための糖尿病・高血圧対策の共同実施
(健診で発見された糖尿病患者などへの治療勧奨等)
○ 県と協会けんぽのタイアップ事業の展開
(県ウォーキング・マイレージ事業での連携等)
○ 県と協会けんぽによる健康づくり調査研究のコラボレーション
(健康づくりプログラムの開発や健康長寿コンテンツの作成等)
○ 国保保険者も含めた、医療費・健診情報の合同勉強会の実施
(国保と協会けんぽの医療費や健診結果の比較分析等)
○ 医療費負担の軽減に資するジェネリック医薬品の使用促進
(ジェネリック医薬品使用促進キャンペーン等の実施)