健診機関からの健診結果データの報告誤りによる特定保健指導の案内誤り
令和07年02月28日
発生年月日
令和6年5月17日
事案
令和6年5月17日に生活習慣病予防健診と合わせてオプションのCT検査を受診された方について、内臓脂肪面積の計測結果が「76.7㎠」が正しいところ、「767.0㎠」と誤って神奈川支部へ健診結果データの報告がされました。
また、健診機関による内臓脂肪面積の結果報告誤りにより、本来特定保健指導の対象ではない方に対し、神奈川支部から特定保健指導の案内をしました。
発生原因
当該健診機関では、オプションでCT検査を行い、内臓脂肪面積の測定をしています。当該健診機関のシステム上では、【㎟】で登録しており、協会へ報告する際はシステムで【㎠】に変換して報告しています。今回の事案は、システムの変換ツールの設定誤りにより、76.7㎠に変換すべきところ、一桁多い767.0㎠と変換され、神奈川支部へ報告されたものです。
判明契機
特定保健指導の面談予約を受け、事前に担当の保健師が健診結果データを確認したところ、内臓脂肪面積が大きな数値であったため、当該健診機関に確認を行った結果、誤りが判明しました。
対応
神奈川支部からご本人に経緯を説明し、謝罪した上で、特定保健指導の面談は行わないことでご了承を得ました。また、影響調査により、他13名について同様の健診結果データの報告誤りが判明し、そのうち2名については誤って特定保健指導の対象として抽出されていたため、案内の発送を停止する処理を行いました。
再発防止策
今後、健診機関でシステムを改修する際は、全ての項目において3人以上で確認を行い、設定誤りがないようにします。また、神奈川支部へ健診結果データを報告する前にダブルチェックや突合チェックを行っています。
なお、今回発生原因となったシステムの設定については、既に改修しており、正しく改修されていることを3人以上で確認しております。